日報

あるいは遺書

りゅう

レゴ

拡がる


白い粒


そうだったかもしれない自分


時空が分断される


幽霊になって彷徨う


入眠時幻覚


時計の針の音


過去と未来が合わさる


安心していたい


太陽が再生する


遺跡に蔦が絡まる


学校から帰る


風に揺れる稲穂


これからどうなるかわからないな


影が伸びていく


0に近くなる


壊される時を思う


雲の形をずっと見ている


身の丈に合わない感情


どこでもいいからどこかに行きたい


遠くにきたと思いたい


淡い音を聴く


枯れた紫陽花


つらつらと行く


小さな光


好きな場所があればいい、いくつか


夜が更けたら出かけよう


また飛行機は飛ぶ


小さな生き物になったつもりで


ファンタの泡を吐き出す


心臓は働く


死なない限り粛々と日々は続く


いつの間にかまた祠の前にいて


祈り方を知らず呆然と立ち尽くす


遠回り


季節が切り替わる


アクセルを踏む


雪崩のように押し寄せる


すべてを含みながら


何もかも手放す


さようならの子ども


もうすぐ角を曲がって


アスファルト、土埃


誰にも聞かれず愛を発声する


すべての要素が入れ替わる


レゴみたいに


くっついたり離れたりしている


誰にも聞かれずため息をつく


ここにいてもいいの?


月の欠片、乱反射


眠りの中で目を覚ます


誰かが萩野竜侑を呼ぶ


友だちになりましょう


まだ何一つ所有していなかった頃


ゆりかごのなかで


すべてはひとつだった


神さまの国、沈黙の都市


環になる、揃う


オノマトペ


わかった


心臓に従う


指し示すものを受け入れる


新しい朝


生まれ変わったから