日報

あるいは遺書

りゅう

くらげ

何も見えない


新しい命


深い雪


ただ前だけを見て


交互に


皮膚の中で蠢く愛が


それだけでいいのだと


透明な輝き


蝶の飛び方


記憶のパッチワーク


トンネル、海


傷ついた子ども


どんな言葉が必要だったんだろう


もう遅いけれど想像する


血の滲んだような夕焼け


そっと目を閉じて


窓辺の風景


たくさんの人たちの日々


手を振る


優しさの波動


ただ周波数を合わせればいいのに


閉ざされた心臓は


意志よりも大きな力で震える


どんな風にも解釈できる


未来から過去へ流れていく物語


ようこそ、赤ちゃん


知りたい


やわらかく壊れていくものたち


してはいけないこと


原子の揺らぎ


涙の跡


陽だまりが深くさらって


そこにあったはずの


花をこぼした


忘れてしまった


海に身を委ねて


何かがやってくる


眠る


身体の感覚、心の感覚


あなたの優しさが誰にも損なわれませんように


祠の扉を開けて深く息を吸い込んだ


胸いっぱいに


きらきら


蒼い夢


みちがえる


手を伸ばす


もっと良くなれ


たゆたう歌


海月のように


自分が何者か忘れた


喜びを食べて


虹の向こうへ


怖くないよ


悲しみの星へ