日報

あるいは遺書

りゅう

愛しい過ち

信じなくていい


ただそこに入りたい


先住民の祭り


大切なものはなに?


空が近くなる


ループする思考


奇妙な舌触り


誰になりたい?


影が影を抱いて


異なるメロディー


相反する正義


耳鳴りがする


渦が


神聖な沈黙の儀式


宇宙の端っこまで


透明なからだはひろがる


声に温度を込めて


愛しい過ち


行ったり来たり


もっと触りたい


こんなに容易く一つになれるなんて


今までの人生はなんだったんだろう一体


過去と未来を統合する作業


眠りの中で感覚を失って


鳥が降下し魚が跳ねる


瞬間のもっと奥の瞬間


夏休みだ


つばさをください


見覚えのある景色


光と影の度合い


なんでもいいからほしい


早く幽霊になりたい


柔らかく壊される感覚が癖になる


受け入れて


生まれる前の世界へ


新しい潮流


何も考える必要がない


何をしても君は正しい


脳みそのシーソー


おしっこ漏れそう


パプテマス・シロッコ


森林火災とコアラ


まだ出会ったことのない友達


四葉のクローバー


デニーズでまだ頼んだことないメニュー


この宇宙に絶対なんてものはない


けたたましく鳴るアラーム


ようこそ、赤ちゃん


愛の液体としての自分


何にも間違ってないのに


カラスが飛び立つ瞬間を待っている


新記録だ


無重力


混ざり合いながら


とめどなく祠が開いていく


ざわざわざわ


飛行機雲


美しい命


駅前に佇んで人間の川の眺めながら


全員の幸せをそっと祈った


大人ごっこ子どもごっこあばば


海月はただ漂う


小石を投げた水面の波紋のように


足の裏で地球に触る