日報

あるいは遺書

りゅう

無題

意味がない


ぐるぐる


赤い光が羽ばたく


これは必要だ


美しい痛み


何もない


細胞が粟立つ


足元がずっと揺れてる感じがする


ひとりで帰ろう


街の呼吸に身を委ねて


また傷の入り口


また不安がやってくる


文字や言葉にしなければ


さらさらと流れる


そっと指先を浸す


歌を疑う


循環作用がそれらを捉える


毒を持って毒を制す


無感覚の黒


見ないで


とぼとぼ歩く


行き場所も帰る場所も失くして


コンビニで肉まんを買う


汚れが蓄積してきている


むずがゆい


ふと振り返る


あ、5時の鐘だ


見覚えのない景色


胎児の姿勢でうずくまる


何もやりたいことがない


動き出す必要がない


夢は予告なく始まる


何らかの感情の発露が成される


煙草を吸う


青空のイメージだ


同じ場所を行ったり来たりして


馬鹿みたいだ


力が抜ける


浅野いにおみたいなセックス絶対やだな


体調が悪くて死について考えてしまう


その春のカーテンの揺らし方で


ただ単に透明になりたい