日報

あるいは遺書

りゅう

家出

君のそばで眠る



大したことないじゃん


力を抜け


呼吸に耳をすませろ


手を握る


ほら


くじらの泳ぎ方を真似して


カナリアの声みたいな楽器になる


パラパラめくれる


もう戻れないね


笑い合う


自分より大きなものはぜんぶ怖かった


でもその温かさも知っていた


生まれたかったり死にたかったりする


勝手にしてください


言葉を持ってる


思い出したい


ひらひら


過去と未来を結ぶ光


本当にある


そして届く


いつも驚いていたい


いつでも踊れるみたい


身体があるから


否定と肯定


たくさんの魔法


とりあえず山に登ろう


天使の繭


冷たい手


ね?


分け合いたいな


星のオブジェ


友だちの人形


勝手に放課後


好きな場所がいっぱいある


いっぱい歩いたから


天国と地獄がある


それは時に混ざり合う


ここにいることがすべてだし


神さまもそう言ってました


よくわからないけれど


地震を起こす方法が知りたい、君とだけ


君がいなきゃ意味ないよ


0の輪郭が滲んで


まだ見たことない何かになる


赤ちゃん


さようなら


歌う時のあの色を憶えて


走り出したっていいよね


心臓の部屋で待ってる


また電話してね


花を飾って


時が経ったって