日報

あるいは遺書

りゅう

シンクロ

知恵


身を任せて


幼い影


病室の花


好きな人の声を使って話す


甘い匂い


手のひらの世界


遊んでみる?


窓を開けて


戦争が始まった


逃げなくちゃ


僕は僕の形を失う


その壊れ方をどうか憶えていて


原始の気


太陽の周期


積み上げる


だんだん当たり前になって


言葉を喋る


それは最初詩だったらしい


身体の中で光が満ちる感覚を知っていたんだね


追いかけっこ


子どもごっこ


指先で空間の歪みを探り当てる


138億光年を超えよう


粛々と反復させて


天気輪の柱に沿って


君がいるだけで心が豊かになる


オルゴールの波長


透明な周波数


シンクロする


何故か符合する


理由はない


ただ同じものであるだけ


似てる?


笑う


小さな振動が溢れだす


微かな痕跡を慈しむ


心を持ってる


呼吸に合わせて


遠く離れながら


深く深く


君の好きな雨の音


通り過ぎる


そしたらまた浮かんでくる


素粒子のきらめきをつかまえる


本当の嘘


思い出せなくなった記憶が僕たちを支える


水面に移る逆さまにゆらめく火


その時は知らせてほしい


夢でしか行けない場所を指し示す


螺旋階段を一段ずつ降りていくように


左右の翼を何度も羽ばたかせる


目に見えないものも形のないものも


君が信じると言うなら信じる