日報

あるいは遺書

りゅう

記憶のふるさと

影が


這い出る


空気の塵


堆積する


時間


記憶のふるさと


見つける


トンネル、海


ざわめき、木漏れ日


生まれ変わったら


くるくる


また戻ってきたら


踊ろう


待ってる


大丈夫


手と手


あたたかなやわらかさ


光と影の波に抱かれて


今ここでこうしていることは間違いじゃない


交わる音階


呼吸が合わさる


意味が渦を巻く


膜が振動を捉える


新しい鳴き声で呼ぶ


季節と季節を交換しよう


辿っていこう


青く光る街


夕焼けのにおい


ふわふわと浮かんで


自分の望みがようやくわかった


アスファルト、土埃


旅をしながら思い出す


遠くに運ばれる


その揺れ方と一つになる


確かめたい


太陽の欠片を集める、たくさん


未来から過去へ向かって流れるもの


形を見失いながら


声になる前の声で


言葉を超えた言葉で話す


天気輪の柱に沿って


病室の花


陽だまりを見下ろす


あなたはだれ?


たましいの重さを知る


逆さから水面を見下ろす


私の言葉になってくれてありがとう


知らなかった


ずっと待ってた


安心と不安を交差させて


まだ止まりたくない


夜がきて朝がくるように


着替えて、靴ひもを結んで、


ここはどこ?


もう戻れない


それは嬉しい


あたたかなかなた


一つになって、二つになって、


ここにいる


夢の中に入る


懐かしい未来


連れていく


神さまの心臓


笑顔


もうすぐ今日が昨日になる


窓を開ける


透明な嘘


小さな輝き