日報

あるいは遺書

りゅう

息する

迷子の記憶


友だちと話す


木陰


魂が揺れる


時間の河の流れる音


夢でしか行けない場所


大切だよ、幸せだよ


送り火


青と黒の


祝福されるべきだ


神さまに愛された子どもみたいに


穏やかさの反対側で


ねじれる鳥の軌跡


りんごの木の匂い


脳の中


ブラックホール


傷つけたくない


温かい水のゆらめき


光をつくる


景色に色がつき始める


未来へ帰ろう


体中に張り巡らされた葉脈


君も知らない君の部分


飛びたい


薄い翅


天使の真似


愛しい声


窓を開けて


散りばめて


本当の嘘


その中に


もっと


回転する


振動する


息する


もう一度会いたい