日報

あるいは遺書

りゅう

満ちる

海辺にいる


海辺に舞う


太陽の欠片を拾って


うちにかえろう


時間のふるさと


幾何学模様を描く鳥


照り返す


花をあつめる


風を飾って


何か知らせる


潮が満ちる


声の温度が


未知しるべになって


あなたの眠る場所まで


連れていこう


凍る夜の子守歌


未来の反射


反転する詩と死


季節の妖精


現れては消える


連れ去られて


対になって


形あるものとそうじゃないものが交わる


悲しみはきらきらひかる


今日まで生きてきた


影と話す


さようなら


右足、左足、交互に


シンメトリ


本当の嘘の響き


時間や距離は超えられる


望むなら


たっぷりと水を含んだ細胞


どうか笑ってください


りんごの木がざわざわ揺れる


バランスをとって


まだここにいていいの?


遠くの方まで問いかける


街は融解する


夕焼けによるのにおいが混じる


ゆっくりと幽霊に近づく


あなたは誰


遊ぶために遊ぼう


神さまに愛された子どもたちみたいに