日報

あるいは遺書

りゅう

新しい鳴き声

膨らんでいく


真夜中の光


迷子の天使


行ったり来たり


冷たい窓


ふわふわ


環状線


かたかたゆれる


誰に会いたい?


右と左


食べて


普通の日常


うごめきを感じる


胸に手を当てる


飛ばされて


羽ばたいて


つかまえた


遊ぼう


優しい歌


やわらかく受け止める


風を使って伝え合う


記憶がゆっくりと伸びて絡まる


知らなかった


連れていこう


今ここにある


声の温度


呼吸の方法


新しい鳴き声


太陽に向かって


静かに震える


響きの中で


あの時の流れ方


這う


安心


ちゃんとできた


笑顔を見せた


迷子の天使


行ったり来たり


出かけたり帰ったり


誰もいなくなった街で


待つから


火を灯して


まだ出会ったことのないきらきら


何が起きても


あなたを思っている


逆さから水面を見下ろして


溶けて一つになった


寂しい?


でもここにいるから


旅を続けよう


循環する水


昆虫の足音


同期する


鈴の音


鐘の音


忘れられたピアノ


西日の射す部屋で


昨日見た夢


未来はまだ確定しない


撫でる