日報

あるいは遺書

りゅう

傷の入り口

冬と春


君を待つ


指の間から


こぼれる


晴れた日


モノクロの記憶を


愛でて


目と手


融解して混ざる


古い時計


反射する光


輪になる


詩ぬとき


考える機械


バカみたい、笑う


トンネル、海


傷の入口


もたれかかる


柔らかく受け止められる


新しいいのちをもらった


変化する


間違ってるかな


まあいいや


あれは遠くにある


一緒に考えよう


ずっと向こうまで震わせる


雨粒の膜みたい


戻りたい


開いたら


待ってるから


迎えにいこう


帰れない


粛々と