日報

あるいは遺書

りゅう

泳ぎ方の練習

冷たい波動


海のような


オルゴールの青い


空気を震わせる


どんなに遠くても


同期する


宇宙の子ども


何して遊ぶ?


悲しくて優しいひかり


深いところでゆれる


断片


分け合いたい


音楽はいつでも


窓を開ける


透明な風


やわらかなリズム


灰色の空を駆ける鳥


すべてのものたちが


わたしになにかを伝えようとしている


祈ってないときも祈ってるよ


それが命だから


心臓の部屋、血の味


もっと弱くなりたい


迷子になりたい


ぐうぜん君に会いたい


心は旅する


逃げてるのか追いかけてるのかわからない


自分が自分じゃなくなるのが心地いい


ここにいる


泳ぎ方の練習


光の反射


風景の反射


重力に身を任せるように