日報

あるいは遺書

りゅう

やさしい

青や橙色の淡く霞む空


金色の風のそよぐ丘


天気輪の柱に沿って


誰もいなくなった後


ここは夢の中の世界


水底の石のように


夜を切り裂く鳥のように


春の幽霊のように


やさしい言葉を使いたい


光の粒ひらひら舞う


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自殺した朝


天使の羽を分けてもらった


心臓の音楽


異国を旅する


時の川にそっと手のひらを浸して


大人になっても


悲しみは悲しみのまま


太陽は遠くにいた


皮膚が捉える