日報

あるいは遺書

りゅう

無題

はらはらと落ちた花


喜びと悲しみの狭間にある何か形容し難い気持ち


夜が夜でなくなるときを待ってる


まあいっか、ため息


祈り方を教えて


戻れなくなる


朝、昼、夜、夢


戻れなくなったっていいじゃないか


今はただ水中に沈める


季節があればいいね


湖の青いこと


咲いたパズル


心臓


誰が君を与えるの?


何かイメージが必要だよね、待ってて


夢の中でしか歌えないような歌を歌って


活性化していくデオキシリボ核酸


窓を開けて鳥を逃した


ぼくはそれを君のと交換して色を与えるよ


太陽、太陽の中の青さ


トンネルをくぐる


脱皮する


ここは彼方で


あなたは混ざる


まあいっか


目を覚ましたまま


慈しみ、波、涙


温度を伴った痛み


沿って


花を飾った、あの部屋の匂い


柔らかい嘘の塊を抱いて


わからないけれどまだそこにある


手を握り合っていられたら


それが記憶


その痛み


声に色が灯り出す


されるがままになって、ゆられて


遠くまで飛んでいく飛行機の音、ごーーー


太陽に突き刺さった破片


バラバラになったあなたを探して


この物語は?


ゆら、ゆら、ゆら


ここじゃない場所へ、重ねて


窓から窓へ、重ねて


悲しみの祠を、もう一度


きらきらと反射する貝殻をポケットにしまった


その青い部分だけを詩にするべきだ


羽ばたいて、小さな失われた命のために


ここにいることは悲しい


ここにいることは嬉しい


ひとつひとつ、はたはたと織る


心があってよかった


心をあなたにあげたかった


橙色がだんだん増えて


不完全な灯りを目の奥に残して