西陽の射す部屋
彼の清潔な魂をどうか守ってください
身体の力の抜き方をたくさん知っていること
記憶の中にしか存在しない場所に行こう
透明な川の流れに足を浸して
流動的な神を手で掬いとる
僕は僕であることをいつでもやめられる
今日の夕飯何にしよう
雲が流れる
それぞれの善意や真実が無数にあり
眠っていた生き物たちが目覚め始める
心が開かれていく感覚を憶える
必要ないものや妨げているものを捨てよう
たくさん大事なことが明らかになる
まだ出会っていない友だちや子供たち
皮膚の下に埋め込まれた赤黒い五本の指
帰ろうよ
閃光のように弾ける何らかのメッセージ
僕の不安や怒りを誰かが少しずつ溶かしてくれた
空のカーテンを開けて光を入れる
五線譜の上に海の涙を落とす
龍脈の振動に合わせて街は蠢き続ける
見えるかい、聴こえるかい、歌えるかい、話せるかい
心の中の祠から声がする
これでいつでも祈れる
時空をすくい上げる七色の渦巻き
意味を超えた意味が君の人生を彩る
次のページに行く準備はできたよ
西陽の射す部屋で待ち合わせ