日報

あるいは遺書

りゅう

誰か

 

誰だ

 

俺の指だ

 

たまに思い出す

 

ふとした瞬間に

 

音が気持ちいい

 

頼りないままで

 

動かないままで

 

そこにいよう

 

道がある

 

白い

 

ふらふらと歩く

 

お前はふらふらしてどこまでも

 

日付をめくる

 

際限がない

 

際限のなさは心地がいい

 

俺は誰だ

 

何を言ってるんだ

 

朗らかな日

 

瞼の裏側

 

土曜日がくる

 

小川がさらさらと流れる

 

誰かの名前を呼んでるみたいだ

 

知らない世界に接続する

 

ぎごちない

 

意味がない

 

深く深く頭を傾ける

 

匂いがまるでない

 

丘の上で星を見る少年

 

指先は細く細い

 

長い

 

小さな歌

 

浮かんだまま

 

日が日を追い越し

 

それじゃあまた

 

ページをめくる

 

際限がない

 

際限がないのはいいことだ

 

不安が付き纏う

 

それがあなたの形?

 

こういう時いつも宇宙を連想する

 

それはここにある

 

 

終わらない持続音

 

ロッコに乗って

 

花束を抱いて

 

何十年前

 

何百年前

 

簡単には変わらない

 

君を待ってる人がいる

 

君には色んな名前がある

 

いいね

 

ほらみて

 

誰かが誰かを指差して

 

変だね、変だねって

 

スーパーで流れる軽快な音楽

 

死ねって言葉も簡単に発音して

 

花が揺れすぎて怖い