日報

あるいは遺書

りゅう

自分と向き合う

 

不安の行軍

 

言葉が喋れなくなったらどうしよう

 

どうやって伝えればいい?

 

虹が出た時とか

 

でももう誰にも会いたくないよ

 

壁がやってくる

 

吊り下がった壁

 

首がやってくる

 

日付は行ったり戻ったりだ

 

音が渦巻く

 

空っぽになる

 

それでいいじゃないですか

 

未来を覗く鏡で

 

何か詩っぽいことが言えたら満足なのか

 

傷が勝手に治っていく

 

誰の断りもなく

 

魔法の終わり

 

身体の力が抜けていく

 

何となく笑いそうになる

 

電線に鳩が止まる

 

内臓の痛み

 

こんなものを味わうためにわざわざ

 

ぽつりぽつ雨

 

這って進む

 

ぬるぬる行く

 

最初の海が見たいと思う