日報

あるいは遺書

りゅう

感情がべっとりと脳にまとわりつく

難しい

曇りの日

駆けていく女の子を見たい

後ろから見たい

 

あなたがあなたであるように

わたしにも夕焼けがあるのよ

公園で幻覚を見てる

お気に入りのキャラクター

 

橙色、裸足で

くるくる綺麗に巻き取られて

ここから逃れるための言葉

点滅して

窓を開けて

 

どっちでもいいね

まぶたを閉じて

幸せになれなくてもいいから

もう少しだけ楽になりたい

幻の痛み

のたうつ

木の葉の揺れる影

夜中に歩く

 

飲み干して

無理して中心にいようとしなくてもいい

細胞の結束を徐々に解く

見たものを言い当てるだけ

白い空間

声を忘れそうになる

でも大丈夫

勢いよく

飛び越えて

 

そして

また横たわって

べっとりと張り付いた感情を剥がす

そのままのあなた

まだあなたになる前の

黒い二つの大きな穴

 

落ちていく

ひゅーーー