日報

あるいは遺書

りゅう

現実の膜

できれば


石のように硬く


あれは何だったろう


虫のように入り込む


逆さまであることがわからない


そっと息する


小さな沈黙


草を触る


身体の奥が揺さぶられる


新しい別れ


水が蒸気になるように


交差点で待ち合わせ


白い森


あなたはどこ?


物語が紡がれていく


強くならなくては


貝殻を拾う


太陽が沈む方へ


もう戻れないから


どこにもない


宇宙が優しく包むように


飛べるような気がする


終わりのない果て


透明な壁


0を辿っていこう


風景が滲んで


ブランコに揺られて


夕日と夜明けが入れ替わる


確かめるように


現実の膜


震える呼吸


バイバイした後


静かな海