日報

あるいは遺書

りゅう

空の場所

思い出をなぞっています


雲と空の間で


輝きを欲しがる


小さな子どものように


洗濯機を回しています


ブランコに乗りながら


バッタを捕まえながら


清潔な朝


さっき見た夢の名残が


アスファルトの模様が


咲いてる


まだ知らない言葉を


大きな樹にもたれて


ここは空の延長線上だから


世界の一部である時


もしかしたら君もいて


白と黒、半分こ


特別な色になる


透明な翼にくるまって眠る


息吹


触れたり離れたり


はしゃいでいる


視界が揺れる


影が伸びていく


気づいては忘れる


手のひらと手のひら


言の葉と言の葉


空洞を取ってあるから


暗くて静かなところ


何億年も


身体を失くしたらそこに行こう


雨や風みたいに


また誰かの声になりたい