日報

あるいは遺書

りゅう

透明な粒


窓越しの許し


羽が足りない


どこかに行って


何かを食べたい


冬がくる


いらないものばかり


森に逃げ込む


命を危険に晒す


語るべき影について


とぼとぼ歩く


寂しかった


同じような塊をそっと受け止めるように


匂いに似た性質


弦を奏でる時に


安全な場所の幻想を


もっとよく思い出したい


肉の檻はだんだん疲れて


助走が足りない


ダサくてもいい


空に落ちそうで


約束をしてくれて


今更妹と手を繋いだ


終わりのない歌


滅びの歌


甘えたりしてみたい


ボロボロの服を着て


誰もそれを咎めない


人形だから?


窓の縁に埃が溜まっていくのをじっと見てた


トンネルを通過するあの音


友達になりたかった