日報

あるいは遺書

りゅう

時間の縁

とても多くの


流れる


冷たい光


夢の中で見た景色


明日はどこにいるんだろう


降り始める


あなたはどこかにいる


糸をたぐり寄せるように


宙に浮いて


帰り道を忘れて


水の中で揺れる花


夜と朝の間のどちらでもない時間


地球の息に合わせて


空に横たわる


空に落ちていく


始め方がわからない


ちゃんと確かめたい


癒す力


心の中に流れ込むもの


今しかできないことを


寄せては返す音に抱かれて


鳥の軌跡を目で追う


窓辺


ゆっくりと膨らんで弾ける


何度でも生まれる


乱反射


時間の縁に立って


宇宙の始まりを思う


仄かな体温


響きを集める


アスファルト、土埃


遠くへ運ばれていく時の匂い


何かが芽生える


君に言う


気づいていたい


ふと振り返る


喜びも、悲しみも


遺伝子を受け継ぐ


この星で


大切なものは何?


か弱く震える


二本足で立つ


できるだけ伝えたい


置き去りにされた約束


透明な周波数


雨粒のパターンを読み込む


欠片が砕ける


痛みと光をなぞって


言霊を信じている


うん、頷く


自分の姿を上から眺める


交互に繰り返すだけ


どんなに離れていても