日報

あるいは遺書

りゅう

意味が降る


カーテンが揺れる


海に生まれ変わった


色が移り変わっていくことに


気づきながら忘れる


夜と朝の間で


静かな波紋


鼓動に身を委ねる


膨らんでは弾ける


未来と過去が溶け合う


言葉と音を分け合う


喜びと悲しみが鮮やかに舞う


会いに行こうよ


明日は


ゆっくりと


廻りながら


微かな震えを連れていく


ここからどこへ


意識の中へ


ふと振り返る


逃げるように追いかける


夏の声


よく生きた


天使の風


雨を落として


思い切って空に飛び込む



温かな彼方の気配


影が影をほどく


耳鳴りが音楽に変わる


季節は佇む


細胞に染み込んだ記憶


ここでこうしていることがしっかりと馴染む


右、左、交互に編む


ジグザグに進む


でも本当は変わったのは世界の方かもしれない


痛みと光の二重螺旋に沿って


景色を食べて


おやすみなさい


眠りの中で


誰かになって


駆ける


呼ぶ方へ


四足歩行


走るために


許し合いたい