日報

あるいは遺書

りゅう

青い祠


ただの白


むずがゆい


結ぶ


息を吐く


自転車で坂を


記憶を失くす


匂いを探す


行ったり来たり


寄せては返す


鳥の群れ


夕焼け小焼け


温かな彼方の歌


一番星


遊ぼう


羽ばたくように歩く


泳ぐように眠る


君の毎日がすべて


満たされる


灯台の点滅


小さな約束


ゆるやかにほどけて


痛みと光に沿って


指先を浸して


ただ鼓動を確かめている


帰り道


メロディー


渦巻


ふわふわと浮かぶ


仄かな悲しみ


遺書のような言葉


天気輪の柱


もう二度と会うことのない友達


いつものように目を閉じる


夢の中で触る


こっちにおいで


一定の周期で


愛しい震え


欠片を更に細かく砕く


夜の空に散りばめる


違う世界へ


みちがえる


さようなら


青い祠


舟を出す


花を飾る


糸を紡ぐ


詩を編む


わからないよ


てんとうむし、降り立つ


最初の生き物の真似をする


白と黒のまだらに住む


疲れた体を横たえる


包まれている


波長を合わせる


透明な響き


ゴミ捨て場で空を見上げる


どんな響き?