日報

あるいは遺書

りゅう

受肉

昨日の夢


天体の動きを真似て


どこか遠くへ


消えてしまいたい


風にそよぐ


眠りたい


迷子の子ども


音楽が好き


受肉


太陽の欠片が冷たく刺さる


可能性の煌めき


透明な息をする


たくさんの世界を巡る


ここから出られない


空の高さを知る


葉脈に沿って


帰れなくなる


白い夜


響き


全部壊したい


頭が痛くなる


何も変えられない


めんどくさくなる


土の匂い


全て濡れていく


その中に入りたい


身体を折り曲げる


柔らかくなる


野犬が吠える


魂の居場所


最後に行くところ


天国も地獄もない


海も空も何もかも広がる


膜に覆われて