日報

あるいは遺書

りゅう

感情の墓場

どうやら俺は無邪気すぎて人を傷つけているらしい。そう思うと、もう自分の顔が子供にしか見えなくなってくる。
やはり不相応な役割は引き受けることができない。これからどうしよう。これからどうしようといつも思っている。どうもしない。目の前の状況に一つ一つ対処していく。というか対処されていくというか。とてもコントロールすることはできないから。
世界は時にこんなに苦しい思いをさせる。俺の脳みそは、そうなる可能性に満ちている。もう何も頑張りたくない。でも人は、頑張っていない人間に対して冷たい。なんとなくそういうのはわかる。別にどうでもいいじゃないか。しがみついたってしょうがないじゃないか。
何も考えたくない。でも、言葉と意味の洪水が常に押し寄せる。俺は変わりたいんだろうか。それとも変えたくないんだろうか。それさえわからない。曖昧なままにしておきたいのかもしれない。これ以上地中を掘っても何も出てこない。空の青さから遠くなっていくだけ。
人間って壊れた玩具だよな。いや、俺が壊れた玩具なのか。
笑いかたも怒りかたも泣きかたも、すべてが気味が悪いくらいに母親に似てしまった。いやちがう、似ている部分だけを見すぎてしまっているだけだ、ちゃんと違う部分もあるよ。俺は俺だと何の疑いもなく言えたら。
好きな人を傷つけてまで好きな人といたいと思うか?ふつう。
小学生の頃、ムカついておばあちゃんちの裏庭に咲いていた花を踏みつけてぐちゃぐちゃにしたことを思い出す。結局俺はそういう人間なんだと、決められているような気がする。
俺は本当は5歳なのに、誰もが23歳として接してくるのでつらい。
何かが足りないんだ。それさえあればちゃんと回路が繋がって色々なことがよくわかってすっきりするんだけど。そう思い込んでるだけかな。でも大切な脳みそのパーツが。どれもこれも全部愛に関係しているのか。安心と愛。怒って全部ぶち壊したい。でも考えただけで疲れるな、それ。
照りつける日差しは、どんな季節であっても、容赦がない。なんていうか、世界が、ちゃんとした形を持っていない。ゆるやかな悪夢を見ているみたいだ。
またこれだ。また俺vs世界だ。勝てるわけないだろ。そして脳みそvs身体。いやだなあ。戦争は。悪意や、怒りは。
また今日が始まるぞ。先伸ばしにし続けた結果。我慢するだけだ。頭回らない。ただ生きてるだけ。それの何が悪い。とりあえず生きて何が悪い。精一杯現実逃避しよう。俺は本気なんだ。
終わりという概念が魅力的に見えてきてしまう。そうか、ここから飛び降りたら全部終わりか。それは、いいことだな。
何を大騒ぎしているんだろう。何もかもつくりもののドラマみたいだ。人間の顔は人間の顔だ。つまらないな。人は人を愛そうとしている。こんな日々を。

変化していく街並、ひかり

過去と未来は、今ここにはないという点で同じだ。今ここにないものに思いを馳せることができるのは、この地球の上で人間だけだ。時間。記憶とは想像力のことであり、想像力は時を超える。時空を歪める。夢と現実に違いはない、1ミリたりとも違いはない。そんなことが本当にあると思う。この身体があるのと同じように、この意識がある。自分という名の印。現実を超えたものを知覚した時に初めて、本当にこの現実について語ることができるんじゃないでしょうか。外国に行って初めて自分の国について見えてくるみたいに。だからね、現実見ろとかいちいち言ってくる人のことは大体信じてないよ。それはこの世界と二重写しに、確かに存在している。薄皮をめくった向こう。言葉はいらない。たまには言葉を捨てよう。今目の前にある現実だけがすべてじゃない。単一の論理だけで説明できるわけがない。単一の正義だけで解決できるわけがない。移動しよう。変化しよう。ここじゃないどこかに。怒ったり、争ったり、意味がわからなくなったり、それらを引きずって、狭い檻の中に自分自身を押し込めるより、流れる水のようになってしまえばいい。自我なんて暫定的な印に過ぎないんだから。
現実を脱出するための方法論が必要だ。しかも一つじゃない。一つのものに頼らない。様々な脱出経路を用意する。それを誰でも使えるようにする。どこにいても。どこからでも、いつでも、そこに行ける。そういうものがあればいいと思う。そういう装置が。現実逃避と呼ばれても別にいい、ていうか無理して現実に立ち向かわなくたっていいじゃないか。どう考えてもどうにもならない出来事の方が多いんだから。

こんな悲しみや痛みは、ただ黙って目をつぶって過ぎ去るまで耐えるしかないのだろうか。つらい。俺は一人では生きていけないと思う。というか誰も一人では生きていけないし、一人で生きていけるとか思ってる奴は傲慢だと思う。それでも、どうしても一人になってしまう。たまに自分以外の人間が存在しないような気がする。みんなただ泡のように発生していなくなってしまうだけじゃんて思う。死んだ人のことは徐々に忘れていくしかない。永遠なんてないんだからさ。でも、心で覚えた記憶は、同じ気持ちになった時にまた思い出すことができるらしい。この世にいられる間は、仮に永遠という時間を設定してもいいよね。勝手だろ。愛しい人間たち。好きな人のこと本当に好き。ずっと好きです。今は忘れてることも、ちゃんと全部脳みその皺の中に埋まってる。たまにふと、なんでもないときに、大切な記憶を取り出してみたりして、そのことを実感する。だから、なるべく脳細胞を減らさないように、無理しないように生きていきたい。この世にいられる間は何度でも思い出すことができるんだ。

ご冥福がどうとか、そんな言葉は上手く言えないけど、流石に死んでまで地獄とかはないと思う。いや、あるわけない。断言しよう。断言しとこう。こういう気持ちを祈りと呼ぶのかもしれないけど、まあ勝手に何とでも呼んでくれって感じだ。安らかなどこかが、あればいいね。本当に。
こうやって気持ちを整理しながら無理矢理進んでいくしかないのだろうか。別に整理したくて書いているわけじゃない。ただ、自分の器から溢れてしまった感情も、ぜんぶ大切にしたいと思う。気持ちの整理なんかつくわけがないよ。割りきれない思いは、一生保留し続けていくだけだよ。

自分

感覚器が損傷していく影響は誰の影響なのか?それを楽しんでいる、壁を楽しんでいる。別にいいし子供が笑っているみたいにガラスの中に閉じ込めよう、いいよね?お願い。霊が来る。出会ってしまう。脳の中の一部分が過剰に反応しそこに必ず必要不可欠な自我が埋まっているのに取り出そうとする奴らがいるから、悪意の。だから笑わないで。笑っていて。幸せでいて。温泉に入った時の感じ。肌をどろどろに溶かし意味をなくならせる。子供がいる。つまり不可解な輪の中で力を抜く。俺はここにいるのに。触れてはいけない。潰してはいけない。風邪をひいたね。学校に行けば?手遅れになる前に。ほどけてしまう前に。信頼を取り戻さなくちゃ。約束を守らなくちゃ。
どこで改行するか迷うな。改行は甘えとか言ってた時期あったけどもうそんなこと思っていない。誰か俺のことを思い出してくれと思っている。森の中にいる心を。一歩一歩踏みしめたこの未来を。台無しにされた想像を。コーヒーを飲もう。ケーキを食べよう。晴れたら街に出よう。煙草やめたんだよ。柔らかい日差しの中に溶け込むあの煙を。ふざけてるよね。ふざけてるから悪いんだよね。ごめんね。甘えている。謝りたいと思っていたい。何かをやりたいと思っている心。ぼくはここでぼくという形を壊す。何にでもなれるから。大人になったから。夕焼け。子供が何人もいる。何かを笑っている。順位をつけ。泣かなかったから偉いね。今どこにいるの?俺のことを思い出してくれ。空になる。煙になる。煙草の。頭が痛くなる。痛み止めを飲む。働く。排泄する。いい、いい、それでいい、止まらなくていい、止まってもいい。心は心でなくてもいい。深い水の中に。冷たさと温かさの混じり合う鮮やかな神の時間。俺とか君を構成している素粒子の。太く。弱く。命とかいう玩具で遊ぶ。誰だって透明になりたくない。飛べ。迷うな。疲れるな。
ほとんど誰もいなくなった。影が伸びる。当たり前だよそんなのは。何回も繰り返してきた誰でも。でも自分以外なんていないと思うときあるけど。中学生の時に人を殺した人。猫が鳴いてる。飛び込んでしまった、目の前にあったワームホールに。目の前にワームホールがあったから。何でも思い通りになってしまった。生きること死ぬこと混ざり合うこと離れること。分散されていく歪な形が触れる匂うその間際、あなたの影をいつまでも、姿や形が、愛着が、愛しいと感じる、活性化する脳が。遠く離れてしまった。目の前にあったワームホールに飛び込んでしまったから。だけど、そうなっているんだよ。それを悪いことだとは思わない、圧倒的な密度。愛していると思った。一瞬かもしれないけど。
いつも通りの名前で読んでください、社会の中で。役割の中で。区分けしていって。また何回も。呼びかける。しゃがむ。低くなる。下がる。穴の中に行こう。気持ちのいい穴の中に。つまらない、退屈な。ぐるぐる回る何かの中に。中とか外とかもうどうでもよくないですか?飲み物を飲もう。生きているときに生きるためにとかはあんまり考えない。力の抜きかたを知っているかどうか。一番贅沢な休みかたを知っているか。もう一度会いたい人たち。バイバイ。夕暮れが移動していく。時間の中に吸い込まれて。そうやって過ぎていくんだよ。よく知っている感覚。それはそうだ、20年以上も生きていれば。犬よりも長生き。犬でしかないのに。猿でしかないのに。
とにかく変化してしまう。変化させられてしまう。俺は歳を取ってジジイになるし、可愛いあの子には子供が産まれてしまう。海に行きたかった。地球一周したかった。あの場所は静かだった。何も考えなくてもよくて存在してもいい空間を与えてくれた人。尊い笑顔。空を見る。まあいいか。とんでもない。許されない。受け答えができない。まあいいか。ひとりごと。つまらない。赤い。まあいいよ。部屋があった。静かな。四角な。ほとんどない。水を飲みたいが口癖。意地悪したかった。頭使わなくて済むのが最高だった。
骨になる。肉を食べられて。舞う。歌の中に溶け込んでいくようにとろとろになって。どうでもいい本能の糸を一本一本指でつまんで。ほどく。うるさいと言われた。汚いと言われた。暗い部屋で思い出した。音楽が好き。歌詞いらない。疲れたくない。今と昔を混ぜたこんな肉体の中で裸で見ているのは子供や道徳の鬼たち、迷子になってしまった遠い昔の標識たちがあの子が考えそうな言葉の森の中で迷子になる、開かないドア、建設中。歩いていこうよ、まあどうでもいいけど、音と音の隙間にあるのは何か教えてください、たまらなくなってしまう、歌ってください、じゃあそうしてください、エンジンをかけてください、走り出してください、要求、これは。つまり?何か何と何の間というか中途半端な声だから、感じない、許さない、間違えない、完璧主義者の白と黒のべっとりとこびりついた概念。許されたい。安息がほしい。神様に見ていてほしい。力をぐったりと抜いて心地のいいソファで好きな飲み物を飲んで時計なんて気にしないでさ。
はあ、だから温かさ、そこには特別な何かが。何か光り輝いている普遍的な良いことがあるはず。取れそう。身体がなくなってしまいそうだから、いいけど、上手く掴めないのはちょっとしゃくだ。騒音を掻き分けて時間を逆行する、ただ慢性的な疲労感、それを積み重ねて、雲の中に溶けて、まあいつもと同じの、まあただそれだけの、まあいいかとか言う奴の、内臓をえぐり、中身を取り出す。取り出しボタンを押し中身を取り出す。黙々と取り出す。目玉を取り出す。彼はそう言った、彼がそこにいれば。君にとって異なる何かを与えてくれる彼が。甘えてくれる彼が。そこにいるならば。ずっと大好きだと思うならば。執着するならば。そうした方がよければそうするけど。踏み越える。逃げる。深夜2時。道が見えない。見えない方が楽しいよね、本能的な恐怖感すら。痛いのは嫌だけど。金縛りに遭うから。ああ、わかったわかった、説明するよ、説明すればいいんですよね、でもどこから?どの部分から?終わりも始まりもないのに?困ってしまった。固まった笑顔を見てしまった。視線というものが存在してしまっているから。顔という記号を認識する仕様として製造されてしまったから。命の重みについて説明してくれ。もっと説明してくれ。気が済むまで。一段落つくまで。折れないように。決まってしまわないうちに。この枠内で。この輪の中で。こっち側に漂っている間に。乱気流の中で。掴まるものがない。それは怖い。渦巻きだから。何かの象徴になってしまう。
森の中に消えよう。いいよね。共に行こう。やっぱりやめよう。愛があればいいな。日差しが差せばいいのに。寒くなってきた。つまらないね。音もないね。子供部屋で。静まり返った。おもちゃばっかり。しんと凍りついた。もういいと言った。じゅうぶんだと伝えた。彼らは見えない。何もかも。ぼくはぼくにとって反応する部位をちぎって捨てたいと思った、そう伝えたし伝えられたことも、投げ掛けられたことも、投げつけられたことも、何もかも、変えて、変化の中に落とす。
1、2、3、爆発、当たり前、夜が来るように朝が来るように顔が歪む顔面が、周りに誰もいなければいいけどいた。おとぼけりーりーくん。もんじゃ焼き。鋼の翼。何か新しいことが言いたいのかな?この子は。解放されていく感覚。遊ぼうよ。ずっと遠くまでずっと深くまでアホみたいな感じでアホみたいな顔して。一緒に行こうよ。泳ごうよ。潜ろうよ。藻になろうよ。揺れようよ。ほとんどなくなろうよ。ほとんど消えようよ。ほとんどすべてになろうよ。それが笑いということだし、合理性と非合理性の衝突。誰もお前に興味を持っていないからそれでいい。それはそれで。ねぇ。呟く。頭の痛さが消えてほしい。昼寝がしたい。今ここにあるものを想像してもいいかい?流動体としての自分というシステム、巨大な筒として機能する意識。空に向かおうとしている、あらゆる植物がそうするみたいに。あるいは地中に埋まっていく。上とか下とかないからとりあえず自分の好きな方を選べばいいんじゃないかな。君にもう一度会いたい。夢に出てきた女の子。もう一度会いたいと何度も言葉にして言えばもう一度会える気がするから何度でも祈るように徳を積むように言ってみようと思うよ、あながち無駄なことじゃないような気もする、気持ち悪いかもしれないけど。ああ、海に入りたい、西日の中で、人魚になって、何かを見つけたい、海底にある何かを、意味とか意味じゃないものとか、まあなんでも、喜びだと思う、見つけることは。指差して。そっちにいくよ。笑ってね。ありがとう。これからよろしくね。うんこちらこそよろしく。大丈夫になってきたよね。うんなってきた、なってきた。繰り返す。存在してることは事実だからこの脳みそをもっと信頼していい、風を送るように、仮想の窓を開けて、シンボルの群れを使って、解き放つ、鳥になって、魚になって、解き放たれるのは自分。もっと育て。健全に大きく。小さな幸せ。日常も非日常も平等に愛してます。ゆるゆる。ほかほか。ただいま。おかえり。生活は生活、夢は夢、大丈夫、大丈夫って言ったら大丈夫じゃなくなるけど、歌もあるし、温泉に入るのもいいよね。お猿になって。そんなぼくをどうか見捨てないで。そんなぼくをとりあえず許容していて。なんでも受け入れる人すごいよね。春の日差しみたいなね。子供たちよ。今日はそのままで。今日はいつまでも。今日は動けなくても。うたたねしている、前髪、すき。窓際で見てる。愛に満ちた静けさ。あの場面を思い出す。あの場面は未来のどこかにあるのかも。思い出すように思い描く、そして過去から未来が生まれ未来から過去が生まれるように。そうなるといいね。そうだったらいいよね。きっとそうに違いないよね。宇宙のどこかでは。まあここのことなんだけど。ぼくは事象をただ通過させるだけの存在だから。うれしい。そうして筒である間はリラックスしていることができる、インプットでありアウトプットでもある、神聖で親しみやすい瞬間。愛してるって言葉が口からついて出てくるような感じがいいね。雨、しとしと。好きな部屋。力を抜く。浮ける。あ、今浮ける。らいとぴかぴか。子供か。ぎゅっとして。寒さ溶ける。肌の中に。愛は肌色。働いてきた。歩き続けてきた。大人になってきた。周りをきょろきょろとして。待つ間。楽しかったし悲しかったよね。わかる気がするときは本当にわかっている。希望も絶望もぽい。どこまでも?いつまでも?問いかけるな、そこにいろ。いいよな。かなり好きな。それ。指差す。空から落ちてきた女の子。憧れてた。