日報

あるいは遺書

りゅう

野良犬は光と闇の戦いにいつまでも無頓着だ

深刻な自己矛盾のるつぼの中で、今日もいらっしゃいませと言う。いらっしゃいませこんにちは。それはもはや鳴き声のように、あらゆるものが必要ない、何の躊躇いもなく、論理性や因果関係もなく、ただ完全に閉じた、美しい世界。俺だって酒鬼薔薇聖斗になれるんだぞと思う。君だっていつかは酒鬼薔薇聖斗になると呪いをかける。それはインフルエンザのように感染していく。俺はすべての動作をしたいと思っている。歩いたり、走ったり、サーフィンをしたり、告白をしたり、歌を歌ったり、号泣をしたり、さよならと言ったり、ポケモンをしたり、匂いを嗅いだり、赤ちゃんになったり、深く潜ったり、乱雑に振り回したり、思いやりのある言葉を喋ったり、馬鹿を殴ったり、ゴミを破壊したり、鏡に向かってお前は誰だと言ったり、缶コーヒーを飲みながら横断歩道を渡ったり、傘を差しながら本を読みながら煙草を吸ったり、頭を撫でたり、セックスをしたり、排泄をしたり、マゾオナニーをしたり、考えたり、回転したり、空を飛んだりしたいと思っている。同時にだ。すべてをこの一瞬にかけて、すべてをこの一瞬に閉じ込めて、ぎゅっとして、すべての体験を解放したいと思っている。身体中のすべての目を覚醒させていたい。その時ぼくはぼくでなくなるのだろうか、そうすると法律で処罰されますか?月の綺麗な澄んだ夜に、公園の遊具に登って、空気を寒がる。俺は、自動車や電車によって粉砕されないと思っている。俺は、狂気に取り憑かれた人間や発展しすぎた人工知能によって、内臓を暴かれることがないと思っている。俺は、今横たわっている温かな布団の中が、二度と出られないコンクリートの箱の中ではないと信じているし、野良犬は光と闇の戦いにいつまでも無頓着だ、俺は飛来した隕石に潜んでいた未知の病原菌に感染することはないと信じているし、俺は日本は沈没しないし人口が増えすぎて食糧が足りなくならないし原発が爆発しないと思っている、たとえ万が一爆発したとしても、ただちに影響がないような気がしている。ワンダフルバイノーラルスローライフ。世界のどこかで戦争が起きているのと同じように、頭のどこかでも戦争が起きているし、常に、そのことに気付いていることはない。大切な子供を目の前で犯され、殺された記憶が、マーケットに出品されていた。それを買いますか?野良犬はまだ欠伸をしている。大丈夫な奴は大丈夫だし、大丈夫じゃない奴は永遠に大丈夫ではないよ、日常っていうのはこんなにも広くて白いんだから、早くキャンピングカーを買って、どこまでも逃げ出したい、自主性が重んじられているから。おばあちゃんの家の時計が今もなおチクタクと言っている、それを海の底で聴いた、温かな、自然なイメージだ。あまりにも当たり前にできている、法則、神という概念、悲しみは乾燥して火がつきやすくなる、古ぼけた喫茶店で無口になる、ゲームを繰り返す。微細な音の中に入ったよ。君のママはもういない。温かな、自然なイメージ。血生臭い排泄物。留まるところを知らず重力に抵抗し、発展する。夜は眠ればいいのに、そうしない。底抜けに明るい犯罪者。意識は容易く分裂するぞ、気をつけていろ、身体に力を入れていろ。突然の猛スピードが、感情を喚起して、細胞を泡立たせる、そういうとき決まって身体の表面は冷たくなって、鼓動の音がいやに鮮明に聞こえ出す。異物が飛び出している、衣服の隙間から、外界へ、発展している、重力に抵抗している、大気圏の外へ、安全ではない場所へ、神か悪魔か、わけもわからずに必死でコンタクトを取る。語りかける言葉は呪文のように執拗に、早口に、混ざり合い、惨めに。子供の目はピントを合わせた。夜の中、愛の中、非現実に惹き付けられ、表情が、骨格からねじ曲がっていく。ぼくは飛び乗った、早い、だんだんと呼吸のリズムがずれて、何になろうとしているのか、なにかを思い浮かべて、すぐ消した街。会いたいのは物質でとぼけている、雨が路面を濡らしようやく生き物になったとき、一線を越えた、家族が残念がっていた。誰かを呼ぶ傘の下、影の挨拶が不必要に連鎖し毎回回転するしたり顔の嫌な先輩、煙草ばっかり吸いやがって、煙草を吸いながら思う。風景は光に濡れてキラキラ、我が家がほしい、静止が欲しい、それを売ってくれ、今すぐ届けてくれ、着払いで送ってくれ。本能を燃やす、童貞だった頃からまるで世界のことをなめていた、舌なめずりをしていた、お腹がすいて、子供になって、ぴょんぴょん跳び跳ねた。健康な身体は戦争と一緒に変なことになっていく、思い描いていた様子とずいぶん違うけど、本当に手に入れたいものが何か、最初からイメージできなかったから、だめだった、だから諦めが好きになった。諦めと友達になった。秋が好きになったよ。さんぽ。ノートの中身を解体していく、脳みその中身を、搾り取って、天日干しにして、徘徊する夜、大切な情報がどこにもない、不安定な震える記号がどこにもいなくなってしまった。叫び出しそうだよ、通りすがりの女のおっぱいを突然触ってしまいそうだ、でもそんなことはしない、自信があるから。昆虫のようにたくさんの足で這ってみたい。わがままな君はいつまでも眠ったまま冗談を言って、可愛いな、ぼくは半身不随になる、病気になってもいいかな。何か巨大なもの、そうだ、たくさんの影をつくる巨大な建造物。隙間をすり抜ける風に乗ってこっそりと欲しいものを手に入れよう、呪いや愛を水彩絵の具で溶かして、べったりと塗りたくる、下品に、音を立てて、破滅的な気持ちで。降下しろ。青空の下で、すべてのものを見下して、止めどなく土に潜りながら、汚れながら、居酒屋の大きな声を、濡れた眼差しを、巧みな跳躍を、筋肉のしなりを、愛して。ねえ、愛して。甘くなる、そして頭が痛くなる。脳みそがちんこに移動して、自己愛や自己嫌悪をすべて喪失して、その喪失感を日がな感じている、窓辺で、参加することなく、泣いたり、ため息をついたりして、冬の気配をちゃんと感じている。ざわざわして鬱陶しい内臓が閉じ込められて、原初の記憶を思い出して、それを手に取って遊ぶんだ、白いキラキラが不規則に綺麗で、自動販売機で温かい飲み物を買ってあげる、ぼくはいい人だから。これからどこに行こう、これからどこに帰ろう、なんて言おう、何を見よう。反対から聴こえる音に耳を澄まして、音楽は時間に縛られている、常に時間が刻まれている、常に食べられている、いや食べている?どっちでもよくなって白骨化した後発見される。老婆の割れ目が語り始める。下水に手を突っ込んで指輪を探すように、文明自体が麻薬に汚染されているのなら、右や左の方角をいちいち書き記すよりも、むしろ君は今から責任を放棄して、より愉しく、より健やかに、絵の中の子供のように、ガイドブックを書いてくれ。地球の歩き方をぼくのために書いてくれよ。そうするべきだ。ベロを出す。唾液腺。列車より早く飛行機より高い、つまり最強の魔法、それを唱える唇の赤、果実のような。まだ選択されていない枠組み、カーソル、銃を持つ手が震える、その震えにこそ生命が宿るような気持ちになる。気持ちが変化する。温かな、冷たい、温かな、冷たい。考えろ、考えることをやめないで。晴れた日の朝に、影響されている、回り道をして転んだ、裏切りが支配している、壁の中から声がする、靄を掻き分けて逃げる、不鮮明な旋律を追いかける、何かわかったような気になる。恩恵を欲している。十字路を出鱈目に曲がる。愛の言葉を数種類用意する。天災を待っている人が大勢いる。怒りに身を任せる人が大勢いる。現実はここにしかない、目を開けろ、現実はここにしかないんだ、いつも。存在が綻ぶ。母の輪郭が乱れる。気付かぬうちに刻印が増えている。ダメージを受ける毒の沼が多くなっている。黒い雨が降る、その色を識別する高性能のレンズ。滞る工場のレーン。ぼくは仕事中にふざけている。お前の人生はそれでよかったのか。罪と罰があらかじめ用意されている。悪徳が皿の上で栄えている。ウィンドウショッピングやエアギター、芸術家。ぼくたちは空っぽに慣れすぎた。ぼくたちは反対から眺めすぎた。ぼくたちは子供のことをなめていた。はいかいいえしか存在しないわけじゃないのに、冷凍庫の中みたいに、静かになりすぎる。ぼくは誰にも信じられていない、いや、むしろ誰もが人を信じることを必要としていない。誰もが、気楽に呼吸している。テレビドラマをチェックしている。犯罪者になりたいのか、違うだろ、身体を小刻みに揺らして、リズムが産まれる、悪いリズムが。吐く血、周りの全部が誰かの土地で、ぼくは居場所を買う、月々。厚い雲は誰にも触れないからそれでいい、孤独な王様は柔らかい目をしている、アンパンマンのマーチが始まる。唐突に君は家を出る。ぼくは結びの言葉を考えるのが下手くそだった。

脳みそを包み込む柔らかい神様が、鳴く

衝動に苛まれる。そして窓の外が白い。何になるのか。動物の産声。赤色の電波が煌々としている。宇宙から来ました。私の詩集。帰依するぞ。咆哮。肉体が内側から切り刻まれていく。指先が震える。悪い人vs良い人。だが助走が足りない。届かない。また寝る。夢。ああ今日も精一杯生きたなあ。二言目には自爆。ファミリーマートの店内に落とし穴。何を嬉しそうな顔をしているのか。太宰治型の青春を謳歌。ハリネズミがちょこまかしている。眠ってばかりいるとお爺さんになりそうだ。雨の音がふざけ始める。幽霊がしがみついて、脳みそをさらけ出し始める。忘れた歌が何かの歯車として再利用されている。畑を耕していると良い気持ちになれる。真夏にサーフィンをすると良い気持ちになれる。おいしいね。たのしいね。感情のない子供たち。痛覚のない大人たち。ありがとう。地面がめり込んで全方向に放射される目に見えない命の粒を呟く。はいはい。諦めかつ開き直っている。綻んでいる。そんな中最低の身体が声を出すことをやめない。絶えず何者かに実況中継されている。仮想空間は拡大し続ける、それを見ているこの意識は、だんだんと催眠状態のようになって。圧迫感を感じたので、子宮から出ようと思った。破壊と再生の無秩序な羅列。ぼくの部屋だけが宗教的になってくるとやばい。くるくる眼球を回している。引き出しの中にタイムマシンが備わっている世界観。血縁が分裂し始める。警告音。飛行機が落ちてニュースになる。僭越ながら、ぼくは他人の気持ちを想像することができます。そして今日も空腹を満たして、朝や夜を始める。笑えない失敗談。放課後の空虚。緑の森、赤い愛、暗い黒暗い黒。溶けても構わないですよ。知らない人とハイタッチをする。夜を越えていく、わけもわからずに。笑顔が分裂し始める。核融合炉に裸で飛び込む。水深一万メートル。どうやらぼくはここじゃないどこかに行きたいようだ、肉体を捨てて。夜鷹。変な欠片。その陰だ。小学生の頃に聴いた滅びの歌は美しい戦慄だった。白い病院に逃げていくぐるぐるさんとうろうろさん。ジョン・レノンがベッド・インする。完全に時空がイカれている。大人の人が怒っている。ムカついた時の言葉が死ねなんてひどい。街で突然話しかけてくるような奴なんて大体怪しいに決まっている。だから、人類は、無視するという選択を、集団的無意識に内在化した。ぼくは今、森の中でひとりごとを言っています。構わないことが増えていく。温かな地面。離れていく。最高の私は苦しみの中で雨を親密に感じて、全くの偶然に魂をシンクロさせながら、薄暗い部屋の鏡を叩き割る。悪い人はいない。だけど私はアフリカに行ったことがない。24時間テレビを24時間見続けていたこともない。無秩序に路面に放射され、そして反射しあっている、感情。粒子であり波でもあるその感情が、逃げるように、欺くように、怯えて、周回する。時計の音がチクタク、無音よりも静かだ。遠くで車がブーン。冷蔵庫がウーン。低レベルの生活。お祝いの言葉。それと、ロウソク。ロウソクがなくてはね。悲しみよ、コンチワ、悲しみよ、バイバイ、悲しみよ、寒くないの?悲しみよ、どこから?それは降る。それは沸く。それは飛ぶ。それは潜る。なんの話をしているのかわからなくなってもいい、無関係の事柄が星のように輝きはじめて、ぼくは自分の身の程を知ったような気になって後ろめたい。安全な潜水艦になりたい。何故だかよそよそしい。開くべき心がない、足りない。新しい地図を描いて、新しい遊具を建築する。金さえあれば大体のものは手に入る、それは否定できない。希望や光はぼくには似合わなかった。それをまざまざと思い知る、その温度。暴力の港。さあ、その似合わない光を纏って。君の喉を切り裂いて、歌えなくしたいなんて、電車に揺られながら、平凡に思う。明るい夜。高層ビルを血を流し、蛇口をひねれば涙が落ちる。可能なことを一つ一つ数えていく。無音よりも静かな音。脳みそを包み込む柔らかい神様が、鳴く。目を閉じて、疲労のまま、身体を誰かに任せて、ぼくは虚ろに鼻歌でも口ずさみながら、なんとなく転換させる。善と悪は簡単にひっくり返る。だが、美と醜は容易にはいかない。うなだれる。また今日もセンスのない夕暮れを体験する。一億万人が仕事をしていく。くまなく、いたるところで、騒ぐ。懐かしさ。違う。喪失感。その底に手を伸ばす。自主性が重んじられている。悪魔とも距離が縮まったと思う。普通の雨。瓦礫の中から花が咲く様子を想像する、全てから切り離して。精神性が肉体の中でうたた寝をする。子供のように駆け抜ける。歯医者に行かなくちゃ。愛のため息。もう、君にも、他の誰にも、影響されなくて済む。窓辺がある。これは心理テストです。不思議な物語。枯れた井戸に愛しさを感じる。自分の影と話す、実際に、リアルに、日本語を介して、ふわふわと、話す。溺れる恐怖。毎日が究極の円になる、そして大丈夫になる。慣れた動作を続け、慣れた回路を走り、風景や、声をすっ飛ばし、早送り、巻き戻し、自由自在。閉じていれば完璧だ、それは当たり前だし、もう何も言う必要がない。派手なアクションをする必要がない。悪徳ばかりを積み重ねて、大切な人もどこかへ消えて、それについて表現する必要がない。俺は見られていない。俺は評価されていない。始まりと終わりは元に戻る。吐いた。拒絶や地震、ああもっと腹が減る。へんてこな人形よ、簡単な亡霊よ。健やかに、慈しんで、雨の車内、の音とか、はっきりとしない輪郭。欲望を欲しない。暑いとか寒いとか天気の話から始める。始まって、終わりがない。まるでそんな風に見える。火事。回転しながら飛来して、脳髄に突き刺さる鉄の棒。漫画の話だよ。あっちの世界の話。感覚の豚と感覚の浮遊霊は、友達になれない。時間を遡ってぼくを妨害する存在がいる、そいつはもう、目とか耳とか、そういう次元ではないんだ、特殊な言語を使用している。穴という穴を埋めていくよ、戦争のように、ほとんど自動的に。だから、心理学を勉強したり、実践したりしている場合ではないんだ、可能な限り、純粋に存在していなければならない、脳みそについてのすべてを置き去りにして。自分でも知らないうちに怪しげな会の一員になっていた、恐ろしいことだ、自分と他人の境目なんて、どんなに頑張ったって説明できないのに、高い水を売りつけたりしなきゃいけないなんて、ぼくは卑怯者だ。太陽に死ねと言われてもおかしくはないが、今のところまだ一回も言われたことがない。透明な傘を差して、空を透かしてみる、空が好きみたいだ、ぼくの中の少なくとも一部分は、死ぬほど焦がれて、もはや同化している、という言葉が再生されるから、それを常に録音して、タイトルをつけるのが日課で、うずくまるのはぼくの悪い癖、太陽のことは好きでも嫌いでもないみたいだ、ぼくの、少なくとも一部分は。暗黒物質と俺仲良いよ、何回か喋ったことあるだけのくせに身内の振りをする。大昔の小説を読んでその大気を呼吸した気になって爽やかだ、陰険な爽やかさだ。面白くないことが増えてきている。呼吸を圧迫する微弱な震える生き物たちが、馴れ馴れしい、いちいちすべてを感覚させようとしてくる。痴呆症になりそうな気分だ、返事なんてしなくていい、みんなのことを黒い生き物だと認識しているこの主体は、何、水溜まりに沈没、腐った黒い海に。恐ろしく臭いんだよ、これが現実だと思いたくないし、苛々していたいんだ、殴ったり、壊したりして、台無しになったという感覚が好きなんだ。区切って数を数える、区切っ、て、数、をかぞえ、る。戯れに人の気持ちを想像して、酒やドラッグ、あばば、赤ちゃん、陽気に笑って泣く。理由もなく最高になってしまう人類。破壊衝動を点検しろ、黒い雨を排水する、思い出のマーニーは奇形児を産む。クレームを入れろ、調子に乗っているから、笑顔が不快だから、良いところが一つもないから。ゆっくりと歩いている、ヘッドライトに照らされる、パトカー、そんな夢。絶望を使って。もやをもっともやもやさせて、暴力だって躊躇がない、迷っている間にもすでに運命は決定されながら、甚だ複雑な線の絡まり、愛として、現れる、精神に発現する。穏やかな午後だ、夢想の中で、手術を受ける、昨日と明日が溶けて、気持ちがいい。だが信用してはいけない。あてにならないぞ。人の頭をおかしくしてしまう。君の傷痕を化膿させてしまう。ぼくはおやすみと言った。ぼくはこんにちはと言った。リズムに乗れない塊が、震える。それを、ボイスレコーダーで、録音して、録音し続ける。

死んだ人がしゃしゃり出てくる

何故そんなにも浅ましく愛情に飢えているんだ。どうでもいいじゃないか、愛情なんて。空気が黒い。そうだ、焚き火をしよう。あの薄汚れた団地の片隅で。たくさんの世代が、ぼくを遠ざけて、ぼくは、かたわの犬、とても可愛い。空気が凍り始める。悪い冗談みたいだった。今すぐ何らかの方法を用いて、ここで死ねば、相当インパクトがある。言語なんてものを飛び越えて、高く高く飛翔して、脳みその最深部まで、落ちていく沈んでいく。息ができないとかは問題ではない、笑顔が足りない、圧倒的に、優しさが足りていない。じゃあ俺今から踊ってみるよ。それでいいんでしょ、じゃあいいよ、やるよ、俺。そして無表情のままビックリマークを連打。つまり大概のことをそつなくこなした上で、現状がある。歩行とか食事とかを、いとも簡単に、フリーターのくせに、会話とか喫煙をしている。人のことを馬鹿にして、自分も誰かに馬鹿にされている。物語を読んで、感動して、空を見上げたけど、明日は明日の風が吹くということで、明日には大体忘れている
。だけど、どうしてもこびりつくあの顔、あの醜悪な丸み、というか下品な言葉の数々が、今日もウザく、動作に絡み付き、カップラーメンの品出しもままならない。いや、余裕でままなるね。だってミュージックだもの。単調な。ループループループして時空を超えながら、ぼくはぼくを超えながら、止めどなく全方向に注意を惹き付けられながら、渡世する。ミュージックだもの。むしろノーライフだもの。ダサい制服で、必殺技を繰り出しているよ。実験動物は片っ端から殺す、痛くないように。なんかでっかいやつが爆発した。伝えたいことはそんなことではないのに、伝わってしまう。命取りだ、そういう態度だと。覚えたての魔法で現実逃避、遊覧船に乗っていたら転覆した。息ができないとかは問題ではない。はばかるな、自重しろ。その次のページは空白、空白とは詩そのものであって、それを埋めていくテープレコーダーのぼくは、お洒落じゃないし、愛を知っているわけでもない、結局は。じゃあなにがしたいんだ?一言で言ってください、魂を込めて。そしてループループループ。崖から落ちそうになった。たくさんの動物や昆虫、友達や恋人やエグザイルたちが、全員メリーゴーランドに乗っている。陽気な音楽。秋晴れていて、缶ビールが美味しくて、不思議な静けさがある。厳粛さすら感じている。子供たちは学校に行き、老人たちは病院に集まり、電車は10分に1回走った。俺は影を見ている。俺は電車の中に傘を忘れていた。予測のつかない部位に予測のつかない痛み、メーターはきょろきょろして、キャッチボールは途切れ途切れ。お皿に餌が盛られている、その様子を見て、無感覚でいることはほとんど不可能だ。とりあえずうるさいと言う。学級崩壊。窓に映る月が綺麗で、どう考えても理屈に合わないもう一人の自分自身が生まれる。そういうことはよくある。愛が怖い人が多い。普通に倒れて地面の冷たさを感じている、何も面白くないけど笑っている、そういうことはよくある。こけたくない。走り抜けたい。寂しそうな人が今日はやたらと目につく。心のプログラムが硫酸で溶かされて、誰に何を祈っていたのか、もう忘れている、昨日観た映画の名前も。神はいつだっているのかいないのか、こっちを見ているのか見ていないのかよくわからない態度で、だけど遊ぶとかの概念はないから、あくまでも厳粛に、静謐に。生まれ落ちて死んで飛ぶ。もう誰とも遊びたくない。小さく、狭く、固くなっていく。ぼくは勇者に倒されてしまう、まだ何も始まってすらいないのに、それを、予感している。落ちていく音、ひゅーーーん、走馬灯のように。そして骨折をする。救急車はぼくを助けないだろう、それを、予感している。予感は、予感に過ぎない。つまり、ただの寒気と吐き気、肉体の反応だ。隔てている。星が落ちてくる。そうすると、一瞬で全員が死ぬわけだけど、そこには1ミリも意義がない、だからなんとかしなければならなくて、慌てる。時間が削り取られて、細くなっていく。肉体の反応に対して反応をしている余裕がない。怒鳴り合っている、大人。芋虫が雨の中を這っている。予測のつかない予測変換で乗りこなしていく。芋虫が何か言っていた。言葉と音のちょうど中間というか。よくわからないけれど宇宙規模。ぼくがふたつになる。ぼくがさんかくになる。ぼくが異国の言葉になる。誰かさんの犠牲になる。呪いvs呪い戦争。どの神もよそ見をしているようで。あくまでも厳粛に。どの惑星も回転をしているようで。あくまでも静謐に、音のない空間で。俺にはギャグでやってるとしか思えませんが。今日もインターネットは元気だ、子供のように。その無限の広がりに何を感じればいいのかわからないというのが正直なところ。うっかり、とんでもなく辺鄙な場所に迷いこんで、存在してしまって、後悔はするけど、解決策を思いつくことがない、ぼくはまた球体になる、時間と一緒に歳を取る。ああ、まあ生き物だということくらいはわかる。血が出る、ということくらいは。 意味が斜め後方にそれたセッションを繰り返していく。そうすることでしか息が、呼吸が、奇妙な、言い訳をしていく、誰に?自分すら存在しない体験したことある?こうして理屈が合わなくなっていく。毎日雨が降って足元が悪い。かけ離れているレベル。災害時、移動する。遊牧民に変化する。深夜、魂を殴り続ける、無言の痛み、酸素がすべて悪意を持って。本物の泣き顔はとても醜い。本物の泣き顔はとても間違えている。夢で花が咲く。本当は望んでなかったんじゃないかと、その花が。悪夢になる。悪夢モード。暗転。嘘つき、とその花が。ぼくは漫画を読む。ぼくは音楽を聴く。ぼくは町を歩く、軽く。武器には心がない。ぼくはネガティブとポジティブをごちゃ混ぜて、攻撃する武器をつくったわけだけど。単なるオブジェ。単なる形。薄笑い。どんな砲撃も上空で塞き止められ、センスのないあらゆる出来事が、センスのないあらゆる顔が、アルファベットに変換され、やがて終点に辿り着く。気付くと必死で思い出をかき集めている、禁断症状、知らない人の声がする、何にもわくわくしていない。ひょっとして獣性を解放してはいけないのかもしれない。脳細胞にダメージが蓄積されているかもしれない。ぼくはまだ破壊し続けているのかもしれない。アンパンマンにもバイキンマンにもなれないぼくは、かといってサブキャラの一人というわけでも断じてなく、つまり、そもそもその世界の住人ではない。自律神経を整えなければならない。誰もぼくの動作を逐一眺めひそひそと噂し2ちゃんねるにスレッドを立てたりしていない、当たり前じゃないか。光のないところにすら影がある。宇宙空間ですら不思議な音が鳴っている。新宿で犬座りしてる。心を信じてない瞬間があるだろう、朝昼夜夢、たった一瞬でも。いやそれでもぼくは傑作をつくる。そしてそれを破壊する。だから君はもう家に帰れ。ゼロになる。ああ、まだ足りないのか。寄る辺ない悪魔のことをなめてはいけない。良くない存在なんて巷に溢れかえっていて、公共の電波は、どんなにモザイクをかけたって、真実ばかりを放射している。ぼくは悪意のこもった静けさを愛している。コントロールできないのではなく、コントロールする気がない。とりあえず空は大きい。わがままじゃない人間はいない。無感覚を目指している。歯医者に行く。喜びをどう表現してはいいかわからなくて黙っている。歪な愛情でないと満足できないのは君も同じ。アスファルトの上の土埃。あんな風になりたいのか。問う者と問われる者がいる。中学生の頃一人でバンドを組んでいた。人間の心には重さがない。スピードを上げて、たくさん通りすぎていく車の中には、それぞれその車を運転している人間がいる。実際ここはUFOの内部だとしても不思議じゃない。何にも不思議じゃないんだよ実際。夕日って綺麗だよね。破壊が満ちていますよね。君は一人ですか?君は二人ですか?問う者と問われる者の応酬は混雑して収拾がつかない、なんといっても一人や二人どころの騒ぎではないのだからややこしいし、今日も上手く眠れずに感情の泉の底を眺めている。煙っている。なんとなく大声を出してみる。遊んでみる。嘘をつくことができる。本当のことを言うこともできる。自由だよ。思いが強ければ。死んだ人がしゃしゃり出てくる。死んだ人までカウントしているから、おかしなことになってくる。ここにいない人まで思い出しているから、だんだん風紀が乱れていく。実在するかどうかもわからない不安を気にしているから、ルールが狂っていく。ぼくは下を向いてぶつぶつ呟いているおじさんです。元気ですか?猫が車に轢かれている。道路のあるところでは常に。化学薬品で手がべとべとになる。何か得体の知れない重みを常に背負っている。だから常に苛々している。怒りという感情をちょこまか表現してはその都度中途半端に満足している。雨は降り続く。道は泥濘む。荷物はだんだん濡れていく。足元も。冷たさも。どこか行きたいところはありますか?理由もなく会いたい人はいますか?ぼくみたいな変に危ない人間もここにいていいですか?輪になってそっぽを向く。可愛い動物になりたい。無理なら、かっこいい動物でもいい。熱が放射される。その熱は物理法則をねじ曲げる。そして面白いことがない。報酬系の刺激以外には。努力の割には正当に報われなかった部分を、酒やドラッグで補うというのなら、それはそれでいいじゃないですか。あなたは社会の会員ですか?必要な痛み、感じてますか?完全にぶれていない奴に比べて俺の成し遂げたことは少ない。剃っても剃っても髭が生える、いい加減にしろ。大丈夫だよと言ってくれ。何に怯えているのかさえよくわからない。脳みその中で意図せずブレンドされた概念や記憶が、志向性を持ち始める。脳みその回転に巻き込まれる不幸な小さなもの。がらくた。おもちゃ。真っ暗。背景が足りない。音量が足りない。バランスが悪い。馴染まない。謝罪をして許されたり許されなかったりするだけ。病院に行きたくない。天国に行きたくない。地獄に堕ちたくない。正常な人間界にいたい。正常な人間界なんてない。殺したり殺されたりしていることに気付くんだ。お前らが、そして俺が地球より重いと思っているそれは。また価値の錯綜。流転していく。剥がれ落ちていく。皮膚感覚。ぞわぞわ。ビックリマーク。