日報

あるいは遺書

りゅう

よる

人類はいつも電源を探す
壊れそうな空が何かを含みながらしとしとと
だから天国に行こうよ
ムカつくから
歌は不純物として内臓の内側から痛みと共に蘇る
うるさいから
ぼくはあの時忘れた何かを見殺しにしたのかもしれない
それなのにぼくはドーナツを食べたりして
落ちていく鳥の気持ちになれ、君も
カレーライスをつくる
ぼくはそれなのにカレーライスをつくったりして
全否定
全肯定、黒や白がちかちかと、だんだんリラックスしなくなる
花壇に植わっている花に
あえて絶望しているだけじゃん
つまんね
みんな死ね
そんな速さで流れていくのはもうやめて
何だって刃物のように鋭利にすることができる
ぼくだって刃物のように鋭利になるときがある
気付けばもう遅いから気付けばもう終わりだと言う
許さなければいい、許さなければいい
移動しながら埋まっていく、壁や床に
服を着るのをやめて
顔を着るのをやめて
脳みそぶっ壊れそうで堪え性がない
速さを落とせ速さを落とせ速さを落とせ
汚れを落とせ汚れを落とせ汚れを落とせ
弱くなろう弱くなろう弱くなろう
呼ぶ呼ぶ呼ぶ
動物動物動物
意味を消して、ねえもう、消して
テレビを消して
呼ぶ呼ぶ呼ぶ
動物動物動物
夜夜夜
音楽音楽音楽

いちばん恥ずかしい部分を晒せ
みんなに嫌われてしまえ
いちばん壊したくない玩具を壊して