日報

もしくは遺書

温かさや冷たさにいちいち怯えながら

どうしてこんなに夜が嫌いになってしまったんだろう。水洗トイレの流れる音が。手がない。心を失くして、感覚だけになっている。早く意識がなくなればいいと目を閉じて思うけど思うほど役立たずの言葉の行列。あの時のあなたの嗚咽が耳に残って離れない。現実はほらこの通り。いいおじさんになりたいけど誠実とは程遠く平日の昼間から死んだように動かない、脳みその中は戦時中みたいだ。未来に期待されたいです。終わり。広がり続ける無のイメージが殺してくれと無駄に騒いで汚染する東京、本物のビートが無数にあってそのすべての価値が0になるならぼくの居場所ももうないから、そうだな、旅に出ようかな変なおじさんみたいに。そうやってお前はまた逃げるのか。ぼくは言い訳で世界を変える。変動していく。遠いな、あの光の渦巻きの、表情が、読めない。また空白。また沈黙。また明日。もう何十回?いい加減に慣れてくるよ、慣らされてしまったら終わりだとしても、この日常は、この普通は、呆れるくらいに残酷でみんな笑うしかないから笑ってるんだよ。みんながぼくを見て笑う。片隅。ペン先。細胞を振動させていなければいけないんだ、時計の針が狂って、警告音が鳴る。赤くなる、そうだ赤くなる。冷たい赤だ、想像できるか?それは日常の中にある。いや、日常の下に。毎日ぼくたちが踏みしめて、行き交う地面。そのゲロや土埃に巻かれて。救急車。アナウンス。動物園の動物。役立たず。愚図。朝食を食べなければならなかった。それがぼくには憂鬱だった。お母さんが怒るから。それがぼくには憂鬱だった。疲れていた。壁や、ふすまや、窓や、炊飯器や、テーブルは、疲れていた。文法。はなまる。好きな女の子なんて好きじゃない。否定しなければいけないことがやたらと多い。諦めなければいけないことがやたらと。関わってはいけないものが、目を合わせてはいけないものが、考えてはいけないことが。檻の中。死に近いスピード。抜け出せない光は何を思う?空からも地面からも遠く。夏、野球部。爪先が寒くなるよ。早く追いかけなよ、逃げてったあの子。休みの日は大体死んでる。なんだかわからないけど多分幽霊みたいな奴が部屋にいて透明な手でぼくの皮膚や脳を触るんだ、そしてお決まりの役割を果たす。ぼくは目を覚ました瞬間からすでに溢れ出していた海に溺れて、水圧で圧縮されて、小さくなる。濁ってる、濁ってるね、はははお酒飲もう、あー濁ってる目が、口が、鼻が、耳が、皮膚が、脳が、臓器が、手や足が濁ってるよ、君も、君の世界も、花も、お金やそれを生み出す工場も、労働も、ヒロシマナガサキやフクシマだって、それから笑顔だって、無関係に濁ってるよ。まるで廃墟の水槽。誰かになりたいんじゃない、目的地がほしいんだ。すぐに迷子になるのは記憶を保てないからか。数式の世界にいるみたいに、興味がなくて味気ないんだ。だけどわくわくすることに溺れたら、こわい、最後に行き着く場所は決まってる。信じられない。バッドトリップ。自分の内側。社会の内側。生と死の内側。その真ん中の穴に手突っ込んで、ぬかるむ。集団でこっちに来ないで。集団で話をしないで。その旗を持ってどっかに行け。ああお金が足りないよ。動け、身体。まずはこの地面を破棄して。ぼくが今まで蓄積したのは筆圧の強すぎる記号。あの時言うこときかなかったから?星空が虚しかった。死滅したはずの細胞がまた居場所を求めてる、出口はどこにもないんだって中学生の頃から刻みつけてきたのに、また気付けば出口を探して道に迷ってる、もういいじゃんか、綺麗な一軒家から美味しそうな匂いがして、一気に身体の力が抜けていく。通り過ぎろ、無意味なオカルト、下手くそな歌。苦しい逃げたい死にたいと口癖のようにあの頃mixiとかブログに書いたりしてたけど、そういうのもこの世界のどっかにあって、実際にぼくたちは走り出す前から知ってる、4という数字の不吉、だけど実際に狂っている人の方が100倍怖いよ。見て見ぬふりをしてもすぐにバレているぞ。自己完結の悪魔。そうやって核ミサイルの発射ボタンは押され、すべてが壊滅した後の世界で、大きく空いた空洞の底で、Wi-Fiはまだ飛んでいますか?理解が追いつかないまま恐怖に突き動かされて。動物的本能。夕闇の子供たち。ぼくはその風景に負けている。ぼくはその冷たさに負けている。今日も相変わらずファビョっている。ということは明日も聖戦を続ける。だってこの戦いが終わったらどっちかが死ぬんだから。ぼくと、ぼく。どっちかが。頭の中でまた出口の話をしてる。膣から出てきた時から出口のないトンネルに入ったみたいで、出てきたようで入ったみたいで、膣に突っ込んだ時2秒間くらいだけ突然出口の外に放り出されるんだけど、突っ込んだようで放り出されるんだけど、その外側の世界は真っ白で、何もなくて、途方に暮れるしかないから、賢者というか仙人みたいになって、あとは寝るだけでしょ。どうせ明日も家事とかするんだからさ。ああ顔が醜いね。これはエロい人の顔ですよ。いるよね、エロい顔の人。コンビニでエロ本を買っていくおじさんみたいな。ああ、いいおじさんになりたかったな。お金持ってないからな。そう。お金を持っていないから。君にアイスクリームを買ってあげるくらいしか。できないくせに。えらそうに。ハリボテの持論を。えらそうに。自信満々で。ドヤ顔で。これを刻んでください。ぼくはエロいんですよ。だけどね、哲学的な意味でエロいので、誰とも仲良くなれないんです。哲学なんてろくなもんじゃないな。君とぼくの関係をややこしくするだけ。あーあパイプカットでもしようかな、子供いらないし。子供こわいし。子供殺したいし。未来いらないし。未来思い描けないし。アルバイトだってやめたいよ。アルバイトやめたくない人なんているのかな。脳みその中の化学薬品が困らせている。空は真っ赤で。部屋はモノクロで。ゆっくりじわじわ黒が侵食してきて、そうするともう破壊したくなっちゃうんだ。わかるかな。破壊は懐かしいんだよ。かつて俺はゲロだった。もちろん君も。ぐちゃぐちゃのどろどろで、鬱陶しい液体の一部だったんだから、またそういう風になりたくなっちゃうのかな。そして今度はその破壊に依存して、核ミサイルの発射ボタンを何度も押して、たくさん失って、もっとぐちゃぐちゃになって、だけど壊れれば壊れるほどもっと依存できるから、過去も未来もどろどろに溶かして、精神病患者か犯罪者になって、空洞のまちで、温かさや冷たさにいちいち怯えながら、小数点以下の略された人生を、ひとりきりで、気楽なひとりきりで、想像上の神様と一緒に、仲良く暮らせ。ばーか。リモコンでスイッチをオフ。真夜中の各駅停車。その愚かさを。その排他性を。犯されるのは記憶と希望。身体じゃない。身体についた傷なんて生きている限り治癒する。記憶と希望を壊されたら、人はどこかおかしくなる。だけど、どこかおかしくてもここにいる。ここにいなきゃいけない。ここにいずにはいられない。迷惑かけてごめんなさい。ここにいさせてください。そしてまた灰色の朝に冬の気配を察知して、ぼくだってあんな風に幸せそうに笑っている瞬間がある、確実に。またそうして春の訪れを察知して昆虫のように生温かい土の中に潜って、金のかかる遊びをしておどけていればいい。基本的に静かなんだよねこの風景っていうのは。諦めたおじさんがぼくの方を見て言った。あり得ないことをあり得ないまま。身体の節々に痛みを感じるけど、固まっている。必ず死ぬぞ。ああ時間がない、20歳を過ぎてから時間が足りなくなった。当たり前の出来事に当たり前に悩んで地獄の責め苦。だけど上には上がいるし下には下がある。音速は距離を飛び越えて交差している。サイエンスフィクションと知覚。時間を耐えている。何も起こらないこの部屋で時間を耐え続ける、こんなことしてる時間ないのに、ユーチューブウィキペディア。100年後に世界が存在していない。力が入らない。力がない。回らない季節が。季節が息を止めている。季節が逆さまにぶら下がって、息を止めている。呼吸が難しいから。風邪をひいてる時みたいにずっと。結局俺は脳内麻薬をドバドバ出したいだけ、そうしたら幸せになれるじゃん。そうしたら意欲的になれる。悩む意欲だって細胞が活発になれば、俺は強くなれる、周りにいる人間をもっと大切に思わないと地獄に落ちるぞ。未来に託した希望がこんな形で身を結ぶなんて。破壊衝動や性的衝動、母子感染、もういいって怒鳴り声。歌にはならない。破片が今日も足元を転がっていく。お揃いの苦痛で印をつけあって、浅ましく這いずりながら、電車に乗って、たらふく食って膨れる身体。頭から爪先まで内部を自由に移動する小さな。ゆるゆるだ。だらしないね。1年中。言葉は数え切れない。後方へ。新興宗教の教徒の蠢き。畑を耕せ。にやにや笑ってる、ぶっ飛ばす。彼方から此方まで、お前にとってはそう遠くはない。宇宙船を開発する6畳間。本当の普通。それを探すために旅立って、結局は逃げたと思われて、信号を無視する。いや、信号に無関心になる。目に映るそれ、を修正していく。姿が悪いから。お友達になって連続して聞こえていく点滅の実像の守ってる破壊神。寝室を分けよう。一つの線になるよ、今から。そうだ、見上げて。悪い人は誰ですか。怒らないから手をあげて。知識がほしいだけ、方法を。絶望した。コンビニで終焉を買うよあったかいほう。解放したから、微細な力を。変なイントネーションって不気味。ぼくの床が犯される。バカでもわかる公理。図形の穴に落ちていく光輝くルールが光ってるぴかっ、魂を抜かれる、はい恐怖。今日の餌をお皿に持ってくすんだ台所に日が差した、それは失くしたもの。徐々にすり減らして、気づかぬうちに空っぽになった身体の中を見て、真っ白になった。恐ろしかったんだ。そういう時ってほら、声なんて出ないでしょう。だから一日中家にいた。中学生の時改造して、高校生の時ふざけた。自転車に乗っていた。ふざけてた。すいません。いやすぐに謝るけど俺は軽くない、誰よりも地球が好きで、誰よりも重力に惹きつけられている。無関心ではいられないんだよ、祈らずにはいられないんです。その入口に入って、止めどなくからだごと、吸い込まれるように、自分の意志と他人の意思に揉まれて、混ざりながら。行くんだよ、はいどうぞ。次の方は有罪判決を背負っていて、肩と足腰に大きな負担が。穴が空いているね。涙が零れ始める。あれれ。おかしいですね。欠損を眺める。空気がずんと重くなって夜がきたよ。全ての影は消えた。跡形もなく。傷痕もなく。空疎な愛が会いたくなって、うろうろ、目障りな、亡霊が、果てしなく伸びていく。コミカルだ。殺されたってそれをネタにして詩と名付けた雑文を書き散らかす。どこでも自分の部屋にしちゃうんだからね。だけど鍵はかけられない。ぼくは孤独がこわいんだ、本当に。だから犯してください。ほら穴が空いているから。ほら、いま、ぶつぶつ、痛ましく見せる。ハロー。ハロー人工のすべて。人工衛星人工知能。人工哲学。人工音楽。どこに行っても人がいる。潔癖症。不可侵の祠、その目の前で恥ずかしいです。大切なもの。愛していたもの。ゆっくり辿って笑顔を見せて、ホットコーヒーを飲んで、のびをして、あくびをして、顔洗って靴紐結んで、口ずさんで。なにか忘れてる気がする。忘れ物の感覚がある。だけどいちいち家に戻って確かめるような性格じゃないし、ステージの上では全てを失うんだ。それが一番正しくて、一番悪いこと。だから歩行しろ。歩道を。死の間際。ぼくは普通ではありません。それは悪い意味で。人々のマイナスのイメージで。それはぼく自身の感触ではなく、人々にそう規定されてきました。潔癖の世代に生まれたぼくたちは人々の中でしか生きられませんから。シャンプーやリンスやボディーソープや食器洗剤や柔軟剤を買って行きます、止めどなく、罪の果て。牢獄の四季。放り込んだのはなんだった、ろくに見ていなかった、余裕が足りないんでしょうか、空白を埋めていく。チャイムが鳴ってるよ、朝だ。ぼくの中では混ざり合って。ぼくの内部では大好きなものどうしが化学的に混ざり合っていく。ぼくの手には透明な刃物が握られている。比喩表現ではなく、実際に、それはあるんだけど、誰にも見えなくて触れないので、暗喩の領域に追いやられるんです。悪魔の領域。幽霊の領域。ぼくの空もぼくの海も、安心するものはすべて、依存しているものはすべてそう。ああ社会が回転しているなあ。それを銀河の外側から眺める。いつでも見られるから。小さな呟き。いつでも聞いているよ、だけど記憶の空間にエラーがあって、それは時として深刻になる。魂の充電が少なくなって、少しずつリアルが削り取られて埋め立てられる。反射的に。動物的に。その書物の中に救いはなく。その笑顔の中に居場所はなく。その祈りの果てに、その季節の果てに、風は吹かない、言葉なんて一言もなかった。お前はシステムだ。プログラムだ。それはある意味で美しい。だが意味を喪失した人類は。旅行に行きましょう。ああ早く旅行に行かないと気が狂う前に飢餓。怪我が子供を産んで痛かった。フロウする人類。陰険な団結力。復讐のお祭り。それから、祭りの後のさみしさと、ロマンチシズム、手を繋ぎたい温度。部屋の外には危険がいっぱいあって、部屋の外には言葉がいっぱいあって、部屋の外には家族が数え切れない。ああぼくは眠っていたのか。ああぼくは失っていたのか。ああぼくは。価値観の氾濫。道徳の反乱。安っぽい虚無感とラストシーンと撮影現場、確実なリアルとBGMと、カリスマ性とかスター性とかなんとか、踊らされたがってるみたいだな。そのスカートの中身はガラクタだろう。内部に無数の虫が卵を産みつけて。家を建てよう。聖域を守ろう。そうすれば、そうすれば、夢を叶えて、夢に溺れて、そうすれば、そうすれば。その後に続かない真実が一番愛おしくてぼくは母性を求めている無尽蔵に無造作に。あと何回行き先を変えれば許してくれるんですか。あと何回必死な様子で坂道を下れば。懐かしい街並み。鬱陶しい街並み。夕日がすべて綺麗に塗り替える、やめてくれ、記憶がすべて綺麗に、掃除していく、やめろよ。大切な宝物はゴミ収集車が運んでいくんだ、笑うしかないけどどうせ忘れるんだから。ぼくのもの、なんて一つもないさ。ぼーっとしてる間にもう終わったよって言われて、何も体験してないけど何か体験したような気になっていればそれでいいや。いじわるな先輩が、ぼくの行く手を妨害して、ぼくが立ち上がる度に足場を崩していくけど、ぼくは何も思ったりしないんだ、ははは、どうだ。怪我をしてない人がいない。風邪をひいてない人がいない。幻覚を見てない人がいない。誰もが背後に悪魔を連れて、花火大会に行く。電車の中は混み合って、都市は発展して、脳細胞は衰退して、ウルトラマンは3分で星に帰る、必ず。100年以上生きてる人なんてそうそういないし、これまでに重ねてきた罪を思えば、海で遊んだり散歩してる場合じゃないんだけど、どう考えても。だけど不問にする。そうしてるでしょ、必ず。美しいものが好きだから。断定しない。必ず。美しいものがたくさんあるから。