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確かにどこにもない。それはぐるぐると回る鼓動。物語。会いたい。人と人。最初に思いついた言葉。夏、反対、冬。手に取るように。きらめくように。大きな瞳でじっと見つめる。可愛い。憧れ。物語が終わるように物語が始まるように。左右対称の建築。食べて。耳鳴りを教えて。季節の働き。良い言葉。他のやつ。いらない。記憶。くるまるように、赤ちゃんのように、そうだ、何かのようになりたい。それは神経回路を活性化させてくれるから。蔦が絡まっていくように、そうして生きていく、宇宙に向かって伸びていく何かのように。愛している。プールの底できらめく。もうここにはないもの。伸び切ったテープみたいな。見つけられないもの。星と星の接近。間一髪で危なかったこと。ほら、指差す。誰かに似ている。何かを言っている。ラジオから聴こえる。転がるように、手を取るように、どんどん進む、そうやっていく、耳鳴りに気をつけながら。照らす。一番大切な。笑顔。冷たい感覚。すっと一人になって。それがたまらなく良い。くるまるように、くるむように。車のように。来る?そう言われる。自分のための空白を見つけた時嬉しい。だから俺もそれをたくさん用意していたいと思う、この世界のために。飛ぶ。鳥。木の枝。冬みたいだね。救急車、遠ざかる。あら、もうこんな時間か。コーヒーの香り。足音が聞こえる。空を指差す。皺が愛しい。難しい、過ぎていく、だんだんと消えていく。これでいいんだ。呼吸するのが気持ちいい。鍵穴から差し込む光、プリズム。大人しく、音もなく。ああ、もう年末だ。帰らないとな。血液の循環。構造が似ている。手を取り合っている。少しだけときめいている。少しだけ宙に浮く。会いたい?でもな。米を炊く。貝殻を集める。戦争の映画を見る。でも、な。沈黙を残して。ここが一番遠くかもしれない。目を閉じてわかりやすく、わかるように、わからなくなる。皮膚。白い、白い、溺れる。神経伝達物質が伸びていく。目指していく。車輪は回る。またわけのわからないことを言ってしまう。嘘をついて。走って帰る。夕方。まぁるいピアノ。落っこちる、その欠片。変な気持ち、もっと奥まで。限られた部屋で。一番手が届く、わからないところにいる。目を覚ます。耳をすませる。階段を駆け下りる。どこまで続く?方角。へんてこな。人間の形をして生まれたから。薬の味。木の葉がそよそよ、待っていてくれる?言葉が枯れても、声が枯れても。歌えなくなっても。じっとしている粒子。あったかもしれない未来とか。誰にも会いたくないよ。誰にも言いたくないよ。星と星の接近。気をつけている。じっとしている。今を映している。飛んでいく。飛んでいく。