日報

あるいは遺書

りゅう

いたい

雨に震える


誰にも会わない


昨日と今日の境目を織る


子どものままで夜が終わる


寂しい夢


月の欠片をあげる


奇妙な笑顔


導かれるように


なくなりたい


まだわからない


学校のチャイム


空を見上げて


手を振っていた


もう忘れたんだ


羽ばたいている


忘れたくないから


その透明の中に


身体を横たえる


広がっていく感じ


炎がずっと痛い


ずっとここにいたい


小さな手


空気が軽くなる


静けさを抱きしめる


墓石に刻まれた名前



そっと光ってる


記憶を感じている


何も掴めなくても


言葉の外へ


戻れなくなって


未来も過去も繰り返す


こっちにおいで


神さまの子ども