日報

あるいは遺書

りゅう

隔てて

できるだろうか


震えない


勝つまでやめない


祠が広がる


手のひらの風


平気なふりをしながら


平行四辺形


感覚を超える力


時間が満ちる


あなたがいた周波数


声にならない声も鼓膜が拾う


さあ、行こう


旅の始まりと終わり


国境を超えて


身体と身体を隔てて


雨粒の匂い


影の足音


抱いている


咲いている


大きくなったね


手と手を握る


生まれては消えていく


再生ボタンを押せば


歴史が描かれていく


繰り返しぐるぐる廻る


風を集めては屋上から捨てる


熱気球の裂け目から滴る


悲しみを憶えて


裏庭に咲いた花


君とやりたい


因果を断ち切る


川は流れる


病院も太陽も鍵盤も白い


自分が生まれたことを知る