日報

あるいは遺書

りゅう

じっとしている


季節の入り江


残された人の気持ち


情景が頭に浮かぶ


何か言わなきゃな


背後から忍び寄る雨


音もなく、大人しく


滑り台の上で月を見る


勘違い


ちゃんと死にたい


うろうろしている


お腹が減っている


喜びを感じた時のこと


生々しい時間がまだ血管を巡る


風に乗る


開く夢


狭間に立って


夕暮れを現す


美しく白い肌


胸の中の炎


いっそのこと全てを手に入れたい


水が揺さぶられて波打つ


最後の仕事


放課後のピアノ


窓から身を乗り出す


蝶のはためき


枯れたプールの底で夏を思い出す


聴いてるよ


一番星


あなたのことを忘れたくない


そしてそれをやるだけ


命がはみ出す


前後のタイミング


揺らがない意志