日報

あるいは遺書

りゅう

交わる

青く光るスピカ


道が交わる


呼吸のように


目に映るもの、そのもっと奥


輪郭を撫ぜて


友だちになりたい


木の葉が舞う


太陽の座標


記憶の果て


貝殻を落とした


空高く舞い上がっていく


昨日の光


進み続ける


終わり続ける


邂逅と別離


引き寄せるものとその反対


粒子の震えさえ今は見える


波が当たっては砕ける


トンネルの先へ


大気の濃淡


じっとしている


手を繋いでいる


まだ見えない


まだ足りない


騒々しい想像力


不安と期待


未来から過去へ吹く風


お墓を建てる


何度も、何度も


手の甲に浮き出た血管


約束が交わる


会いに行かなくちゃ


橙色に染まる


羽根が開いていく