日報

あるいは遺書

りゅう

繰り返す今

時間が来る


あなたは車に乗って


夜の煌めき


カーテンを開ける


皮膚が深呼吸する


地球が誕生してから今まで


ただそれだけ


空が移ろう


さっき見た夢の欠片


壁の染みすら自分の一部のように感じる


あなたの考えていることが何となく分かるような気がする


空気の中にほんの僅かに冷たさが混じる


粒子の振動をずっと見ている


行ったり来たりを繰り返す


まだ足りないのか


手のひらの感覚


ごめんなさい


火が燃え続けている


どうしてそんなに先を急ぐの?


土星の環っかに腰かけて


答えのない問いを何度も思う


存在が存在するために


この中の全てを歌に変えたい


抱きしめたい


地球の匂い


今度会う時はもっと違う自分でいたい


可能性が輝く


グラウンド、土埃


白球が飛び交う


0から1へ、そしてまた0へ


繰り返す今


ただいま


終わりも始まりも


全てその中で混ざる