日報

あるいは遺書

りゅう

日記

目を見れない


空気が湿っている


地球の重力に精神をやられる


人なのに人を恐がる


どれほど遠くまで来ても同じ


分岐点はもうない


前も後ろもなく移動し続けるだけ


今日も水を飲んだ


星のようになりたい


跪き祈る姿


真っ白になりたい


焼き尽くして


もう何も残らない


写真も、赤ちゃんも、音楽も


難しい


分からない


どこにもいない


奥底に触れる


自分であって自分でないもの


ありがとう


大切にしていたものも


全て崩れ落ちる


これで良かった


届きたかった


背を向ける


心臓がだらしなく鳴る


繊細なバランス


景色が白く霞む


窓を開けて風に触る


前足と後ろ足を使う


今日も仕事をしていく


精一杯やり過ごす


包み込むように


突き放すように