日報

あるいは遺書

りゅう

気配

祭壇に手を合わせる


頬を寄せる


熱で膨らむ


急にわからなくなる


前も後ろもなく


大切なものは何


宇宙に放り出される


命の夕べ


運命を呪っても


終わらない


旅を続ける


泣き喚いて


欲しいものは何


次のページに進む


避けようもないこと


途方もなく連なる


遺伝子の結合


怪我をした皮膚が


ゆっくりと治っていく


ガスが集まって星ができる


遠くから何か流れるような音


家族が欲しい


扉を叩く


あんなに小さな体で耐えている


同じような孤独を何百回も往復する


もう終わりにしたい


一つ一つ不安を潰していく


西陽が射す


影が躍る


何もかもめちゃくちゃになる


現在、過去、未来


風の匂いで嗅ぎ分ける


星の位置で方向を決める


体の内側で季節を知る