心の影
過ぎ去る
笑顔
お花畑で両手を広げる
聞いたこともない鳥の声
さあ、出発する
生命を維持する
電線が風に揺れる
白い景色
わからないことが多くある
回転するオブジェクト
橙色の煌めき
ただ誰もいないところに行きたかった
命が命に群がる
輪のように続く
望遠鏡を覗く
欠片を集めて
祠の静けさ
翼があった頃のこと
両手を広げて気流に乗る、あの感じ
上も下もない
或いは水を呼吸していた頃のこと
憶えている
光が燦々と折り重なる
それはいつまでも終わることがない
追いかける
逃げる
どこにいるの?
右、左、二本足の動物
草の匂い
光と影
星の位置がまた巡る
どうしようもない
心の影
もうこれ以上話すこともない