日報

あるいは遺書

りゅう

結び目

午後が過ぎる


眠ったり起きたりして


か弱い台風


灯火を渡す


終わりも始まりも


彼方からの旅人


木漏れ日は揺れ動く


道が続いている


何かを示唆するように


驚き



自分が自分であるということ


魂の重さ


限りない


冷たくて温かい


自然と輪になる


ランダムな数値


遺伝子の発現


何かを伝えたい


木登りが得意


増えたり減ったりする


満ちたり欠けたり


校庭から夕陽を見ている


影は透明に近づく


戻ろう


もう一度分かるために


たくさんの糸を結ばれる


結び目にそっと触れて


全てを慈しむ人


ある思い


太陽の周回軌道


言葉にしなかった約束


雨の日の朝


そっと目を閉じる


そっと目を開ける