日報

あるいは遺書

りゅう

言葉のない夜

帰らなくちゃ


雨が逃げる


じっとしていたい


揺らしてみる


二足歩行で


母親に怯える子ども


台所の陰は優しく


光の縁取りを教える


終わり


さっきまであったのに


喉の奥が少し痛む


結合部は柔らかく


展覧会に誰も来ない


数えるのをやめてみたら?


それも勇気がいる


海のように


時計が進みすぎる


ただ酔っていられればいい


そういうものだから


テーブルが濡れている


誰かが横切る


憂鬱とともに生きていく


終わらない


恥ずかしい


いなくなりたい


疑ってごめん


暖かくなったら遊ぼう


言葉のない夜


中学2年生のまま


身体の中から何かがやってくる


好きじゃないからもうやめたい


自分以外の全ての生き物


静けさの中で目を覚ます


太陽を浴びたい