日報

あるいは遺書

りゅう

話がしたい

見ていたい


そばにいて


壁のないところで


誰に許されたかった?


そんな顔しないで


灰が落ちる


夕暮れに近づく


それだけでいい


相反するものがぐるぐると回っている


惑星のように


もうすぐわかるようになるから


身体を横たえて


痛みに耐えている


絶対なんてことはない


大きな穴の底で


星空を見上げる


不意に名前を呼ばれ


何かの間違いのような気がしている


もっと真実に近づく


それなら駅で待ち合わせしよう


夕方5時


改札口から吐き出されるたくさんの人


同じように息をする


窓を開けて頬を寄せる


大人になって


子どもになって


川が流れる


雲が流れる


知ってる


忘れた


同じような傷がある


でも全然違う


そばを通る全員と話がしたいと思う


うつくしい夢


なつかしい風