日報

あるいは遺書

りゅう

大体のものはいらない


ゴミを浴びて


回転する


最適なタイミングで


それをキャッチする


さあ行こう、さようなら


まだいつか何を言うか


小さな心で


橙色を追いかける


そんな風に使い古していく言葉


新しいままでいて


白い服を着て


会いたい


実際はほころびた


魂というものがあるとするならば


痛い


全部放り投げた後の空は綺麗だった


ね?


同意する


悲しみがあればそこに渦が生じる


全然誰でもいい


小さなままで小さな歌のままで


聴いて、真実のような嘘は真実だから


もう一度言おう


ちゃんと言おう


解き明かしていく


魔法のように歩いていく


記憶は正しい


記憶は許される


記憶は温かくて冷たい


影がある、影だけが


連休の間に荒野に行こう


剥がされていく


惑星がくるくると廻るみたいに、あんな風に


着替えたり歯を磨く


置いてきたもののことばかり


変な歌歌って血が垂れる


そういうのもいいね、なんでもいい


興奮してきた


せっかくだから光を目指した


そこにいれたらね


ライブハウスの汚い天井


もう誰にも怒られたくないし


朝になりたい


青く染まりたい


止まる前に


海を見る前に


静止していたい


動作していたい


戻りたくなんかない


羽ばたく瞬間ちゃんと見てた?


もう二度とあれはできない


一つ一つやっていく


潰していく


嘘のカレンダーを黒く塗っていく


秘密基地で作戦を立てる


風を切って


戦いごっこ


どこから来てどこへ行くの?


汚いままの身体で


ブロックを高く積み上げる


失敗したら恥ずかしい


ずっと隠れていたい