日報

あるいは遺書

りゅう

フィクション

夜の音


均衡が崩れる


頭の中がいっぱい


冷たい風


バラバラになったわたし


昨日のことをもう忘れる


太陽のような痛み


他の誰かになりたかった


脆い


真実は全部嘘


理由はいらない


扉が開く音


無理して笑顔で


夕焼けの匂い


誰も望んでない


煙を吐き出す


いてもたってもいられなくて


これはフィクションです


お腹いっぱいになれ


信じたくない


時間はいつ見ても前に進んでいてすごい


帰りたい


もうないのに


形のないゆらめき


日溜り


さようなら、その響き


確かな温度


また今度遊ぼう


止まった部分から壊れ始める


憧れだった


知らない街を歩く


染みついた死の気配


神さまは、一旦いないものとして


こぼれた晴れた日


両手を広げる


花の香り


あなたがあなたじゃなくなった今も


あなたはあなたのままで素晴らしいと思う


真っすぐじゃなくても


滲んでいても