日報

あるいは遺書

りゅう

ゆれる

もう寒いし
だめだ
これ動かないよ

ぼくは暴力の塊だ
ぼくは暴力のたましいだ
あそんでいるだけ
星と星の間を

ほどけ
つなげ
うるさい
きえろ

連なる点
連なる空白

植物になろうかな
もういいじゃん
泣かないでよ
泣かないで
入っていい?
入っていい?
入っていい?
ノックする
入っていい?
入っていい?
入っていい?
ノックする
いつまでも待ってる
バカのような顔で
不自然な態度で
不自然なビートで

殺さなくてもよかったじゃん
耐えられない
話をしようよ
自我が裂けるからそうしないと(L)
自我が裂けるからそうしないと(R)
うざいから耳機内モードで過ごす
光満ちて屋上で踊る
星が近い
鼓動が化け物になって細胞が再生する
意味ないうそ
きらきら
たいせつ
おんなのこ
ぐちゃぐちゃ
うつ
つまんないからもう帰るね
歌にならないからもう行くね

息、と息、の間
呼吸、を置くと、呼吸また
何見てるの?
何待ってるの?

いつまでもつづくよ
ぬくもりとぬくもりの
つらい
もうだいなしで
はながさいていた
お母さんが帰ってお父さんが行った
ぬるぬるとしたえげつない
血液を思い出す
血液に向かっていく
体温を思い出す
体温を使っていく
ぼくはここに咲いた
きみとここに咲いた
時計の中
海の底のもっと下
大気圏外
頭が痛い
誰も助けてくれない
一人で行かなくちゃ
灰色と黒の人間臭い混合
人間をやめるまで

宇宙に帰る
息ができなくなるまで
冷たくなるまで
温かくなくなるまで
忘れるまで
何も見なくなるまで
暗闇を怖くなくなるまで
気持ちよさを怖くなくなるまで
会えなくなるまで
繋げなくなるまで
回らなくなるまで
ほどけなくなるまで

働く
ビート
だんだん色褪せて
子供だったっけ?
写真のようになって
会いに行きたいな
トンネルを抜けて
裸足になって
身体が強張る
身体が固まる
心臓が驚く
内臓が勘違いする
だめだ、早く、逃げなきゃ、早く、
希望とか、絶望とか、そういうそのものから、
追いかけてくる、何故か、追いかけてくるのはだれ?
おかあさんのおさないころをころして
おかあさんのおさないかおをくろくして

働く働く働く働く
お金お金お金とかもらえなくても
何ももらえなくても
何もしてもらえなくても
何かをしてあげなきゃ、だろ
君に何かをしてあげたかった
君の味方でいたかった
君の思い出の中に入って
言葉は無力だということを思い知らせてやる
君の細胞の中の脳みそに入って
しあわせにする
しあわせをかんじる
身体がどんどん減ってく
どんどん少なくなって
どんどん消えていくよ
あのさ
生きてるかな
身体が狭くなってしまって
生きれるかな
身体が小さくなっていくの
大丈夫って言ったら大丈夫じゃなくなるから言うな
壁に蜜柑を投げつけて壊した
俺は地震になるよ
全然眠れないんだ
死んじゃった人はどこへ行ったのかな
泣いたりしたら余計苦しくなるから嫌だ
やる気がない
空が飛べないのと同じように
魔法が使えないのと同じようにほらまたそれだ
でも人は人を殺せる
ばか
しね
美しい傷を舐めあってるだけのクソ
俺はもう二度と空が飛べないんだ
俺はもう二度と魔法が使えないんだ
俺はもう二度と

未完成
半殺し
壊れかけ
朝と夜
うつうつ
うつらうつら
つらつらと
いらいら
つらい
いたい
きたない
もうそんな顔しないでください
お願いします
もうやめてください
頼みます
楽しみです
嬉しいです
こんにちは
もういいでしょこんな感じで
もう寝るよ?
すぐ朝だよ
すぐ終わりだよ
もう終わりだよ

羽ばたいた
空の恐怖から
終わらない行列まで
夏休みまで

冷たく落ちた
おーちたおちた
子供の目で子供の脳で
どっちでもいいや
昆虫の目で昆虫の脳で
喉が熱くなる
ああ

思いやり

疲れたとか言って
ばかだ
太陽は最高だ
いつ見ても

白くなってしまった
黒でも赤でも青でもなく
妄想しすぎていた
迷いこみすぎていた
全身の中の脳みそという部分は、どうしてこうも
今日も溜め息
雪が積もったらいいね
吐き気を忘れて笑う
溶けたいよ、あんなふうに
許したいぜんぶ
境界線をなくしたい
分脈ももうどうでもいい
ここにおいで
つかれたろ
ここにおいで

すべてある
すべてある
考えたこと
感じたこと
未来の記憶
時間の裏側

本当はさぁ、だめなんだよ、触れ合ったり、好きになったりしちゃ、
でもいいよ
でもいいと言ったんだ
儚いけれど
ちょうどいい日溜まりを探している
たくさんのメロディーがぼくを貫いて
戦争は終わった
でも障害者になった
なかったことにはならない
形は形だから
それをつくってくれた人がいて
やさしくしてくれた人がいた
ぼくは障害者になった
なかったことにはならない

神の匂いを感じてしまう
こんな瞬間