日報

あるいは遺書

りゅう

9/30(日)台風

アウトプットの練習として、日記を書くことにした。
世の中に対して隠す必要があることは、まあそんなにはないので、できるだけ満遍なく、どうでもいいことも多いけど、全てを書いていきたいと思う。
詩の羅列は、飽きた。改行とかはした方がいい。
とにかくその内容が、最低限人に伝わるものじゃないと、表現物としては意味がないんだ。

 

アルバイト8時から17時。昼から柏葉が来なくて大変だった。
でも、昨日よく寝たせいかすごく調子がいい。身体を動かすことに抵抗がなく、なめらかだ。重力が軽いというか、MPマックスというか。
朝、例の「紙袋に入れないと怒りだすおっさん」が現れたけど、長谷川さんがレジしてくれたので助かった。
一瞬心が揺れたけど、元々調子がよかったので、最終的には笑顔でいられた。今日もまた、ぶち切れずに済んだ。
(ぶち切れる妄想よくするけど、本当にそんな日が来るのかどうか疑問だ。俺はビビりなので、結局は強く言えないんじゃないか。今まで他人にキレたことなんて一回もない。態度で示す系の中途半端な怒り方して情けなくなったことなら何回もある)

とても動けたのであっという間にアルバイトが終わった。
こういう、調子がいい日にはいつも、毎日こうだったらいいのに、と切実に思う。
最近死にそうな時が多かったので、今日はよかった。
生きていて、身体が動くっていうのは、とても良いことなんだ。喜びだ。

晩ごはん、ヨシが安楽亭に連れていってくれた。
台風が近づいているようで、早めに食ってすぐ帰ろうということで、町田駅まで迎えに来てくれた。いっぱい食べた。
何気ない会話をしている途中で不意に、一瞬だけ、原因のわからない不安に襲われる。
寒気に似ている。
どう形容していいかわからないが、目の前の景色から色がなくなって、剥がれ落ちていくような、虚しさ、寂しさ、恐怖。
原因がわからないっていうのが恐い。ほとんどコントロールできない。
こういうのは度々ある。意識して現実に集中する、つまり理性によって乗り切る。普通の会話ができる。
なんだろう、気圧のせいか?そういえば、朝めっちゃ頭痛かった。バナナ食ってバファリン飲んだらすぐ治ったけど。

お店を出ると、町内放送が聞こえてくる。詳しくは聞き取れないが、台風に関することだ。
今年は、災害が多い。平成最後の、とかまたアホなフレーズが浮かんでくる。
雨足が強まったようだ。今頃四国は直撃らしい。家族は大丈夫だろうかと、一応少しだけ気にしてみる。
台風は、なんとなくわくわくする。この不穏な感じ。地震にも、高揚があると思う。
身体の一部が、「死ぬかもしれないもの」に惹かれて、逆にイキイキしてる。イキってる。まあ、実際にのっぴきならない事態になったら、そんなことも言ってられないだろうが。

俺は、大きな災害を体験したことがない。3.11の時東京にいなかったし、風で屋根が剥がされたりしたこともない。もちろん戦争も経験していない。
だから、俺には協調性が足りないのだろうか。国家的な危機に実際に直面したことがないから。関係ないか。

学校で孤立したことや、家庭内で暴力を受けていたことならある。
あれは、俺にとって紛れもなく災害だった。
人災かどうかはこの際関係ない。何度も理不尽に晒されて、大変だった。
でもまあ、俺の周りにいた人間たちも、みんな大変だったんだろう。
雨風を凌げる家があるのは、ありがたいことだ。