日報

もしくは遺書

恐怖について

色褪せた破壊が視界のあちこちで、結び目のほどきが、腕が、怒りが、保てなくなる、後方へ流れていくもの、濁流だ、音や光がない、だけどわかる、特殊な感覚、だけどこれを知覚するスペースがあらかじめ用意されている、他人というものがいかに必要なのかよくわかる。殺さないでください、と言っている、すべての生命は混乱と悲しみの中で、旅を続けられなくなるのは悲しい、拡張、揺れを実感、その中へ深く沈んでいくように、疲れを取り除く、リラックス、混沌、相反するものを矛盾せずに同時に抱く、周囲、素晴らしいものや刃物、愛しい人や刃物、どう考えても矛盾しないだろう、夕方のニュースでよくやってるじゃん、特定の宗教を持っていないと耐えられないんじゃないかと思う、この先に進むには、ひとりぼっちになってしまうから。ドアは開く、楽しいことばかりじゃない、ちっとも気持ちよくない、馬鹿になればいいとかそういう問題じゃない、俺は俺を受け入れることが出来なければならない、その器を持たなければ、じゃないと潰れるし、不必要な傷つけ合いが行われる、戦争が終わらないのもわかる、飢餓や、難民について、季節は移ろっていくのに、自らの重力で潰された天体は、底の方へ沈んでいく、動けなくて、終わらせてください、誰かに、終わらせてもらわないと、終わることもできない、もう終わりでしかないのに、不可能だ。動けなくなった。街がおもちゃになる、背景は黒、繰り返す、渦を巻く、簡単なこと、そして次へ、クリア、クリア、クリア、まだ感じている、言葉が突き刺す、突き刺しているのか、突き刺されているのか、わからない、混ざる、そう、簡単だ、だって俺は君だし、君は風景の一部なんだ、風が吹いていて嬉しいと思う、止められない、移動しなければいけない、ずっとここにいちゃいけないんだよ、クリア、クリア、クリア、まだこんな記憶があったなんて、小さくなる、皮膚の超マクロな穴で妊娠する、だけど喜びと恐怖は表裏一体だ、だって生きているんだから、生きているってことはいつかは食われるんだから、忘れるなよ、家畜になるぞ、どこまでも逃げ続けろ。歌になる、いつの間にか窓が開いている、大切じゃないことはもう全部忘れても構わない、他人という存在が重たくなってくる、色が逃げていく、他人は間違いなく自分の一部だ、だけど、自分は他人の一部だという感覚を喪失すると、大変なことになる、それは大切なことだ、だけど希釈されて薄くなる、現実世界にどろりとした虹色の洗剤が注ぎ込まれる、マイナスなものがない、泡が膨れる、危険だ、笑顔になるけれど、意味のない笑顔だ、怖い、だめだもっと真剣になれ、わかるだろう、油が固まる、細胞の中で、水分が固まる。動けなくなることに恐怖を感じるのは、自分が動かされていることに気付いていないからだよ。空間の捻れを感知して、それは無意識と直結しながら、気流の流れを感知して、それは電気信号に変換される、そうやって宇宙と繋がることができるシステム、狭くて広い、弱くて強い、他人を攻撃してはいけない、食べるとき以外、繋がっている、俺はどこにいるんだ、頭の中の地図がひとりでにくしゃくしゃに丸まる、巨大なゴミ箱のイメージ、この島が、ぺちゃくちゃとなにか意味のないことを喋っている、極限まで広がり過ぎたから全体がペラペラに薄くなってしまって、壊れやすい脆い、抱きしめても意味がない、音楽を聴いてもただそれだけ、周波数が高くなりすぎて、誰とも共有できない、そうなったとき、今ここにあるここは、奇妙だ、何枚も剥がれ落ちて、花びらが散っていくように、それは何の象徴ですか?それは何のメタファーですか?何故あなたはそんなにも複雑なのですか?簡単な相槌さえ、迷ってしまう、正しいのか間違っているのかそれだけが鋭利になって、そのあまりにも細長く尖った峰の上に片足で立っている気分になる、実際はそうではないのに。一瞬の中の永遠の中で一生考えたそれが単なる冗談に過ぎなくてなーんだって思ったけど実はまだその中に真実が隠されていてそれをあなた方に伝えるための表現手段がない、何故、どのようにしてこんなにも奇怪な生物が生み出されたのか、誰も知らない、いやそれは知識ではないから、知ることは出来ない。いずれそういった物事と向かい合った時に対峙する方法。射精することができない。驚きと不安。上下が逆さまになった時に最低限の自我を取り戻す方法、それは自我を棄てるということ、黙るしかない、力に頼ってはいけない、歌を信じなきゃ、ナチュラルに、こんなケミカルな脳みそだって地球が生み出した一つの異端、今すぐ海の底に沈んでみろ、勇気が足りなかった出来事の残像を、今すぐ終わらせてみろ、俺の中で、地球の中で、そしてカラフルに染まることが出来る、たくさんの情報を知ることができるし、この肉体の容量を知ることができる。小さく、虫のようになって、そうだ、花の中に入って、空と一緒に、青い空が液体のように流れ出して、あらゆるものは姿を変えるだけ、流れて溶ける、空が、鼓膜の中へ、満たされている、呼吸をするたびに、それはそれでいい、それはそのままでいいんだ、変わったって変わらなくたって、てきとうでいい、誰も咎めない、力に頼ってはいけない。