日報

あるいは遺書

りゅう

酒とか覚醒剤を自分の脳の内側に持て

雨が降っている。これは真実だ。自分の戦場で戦ったこともないのに、もう春の気配がしている。虫のように敏感に察知している。他の物はもう何もいらないと思いたい。人工的な光を浴びて人工的な影を産み出して。燃える。魂とかが非現実的な空に溶けていくような不気味な様子、嘘がつけなくなっていく。鉛筆削りで削らなきゃ。コッペパンが流行っている。何となくその躍動がスローに感じるとき。煙草の燃える速度が南アルプスの山並みに共鳴し始める、特殊な電磁波がまとわりついて、水面に映る一粒の光の中に、本物の白さを見る。つまり真空がある。鏡に映さないで。トイレに流さないで。泣かないで。鳥のように歌ってたい、名前のない生き物たちはリラックスしている、リラックマできる、他の物はいらない、他の物は目に入らない、他の情報は処理しない、溺れていく感じじゃない、ほぼ終わっていく、満タンにしたレギュラーを飲む、子供の国にも入国審査がある。模型なんだよ所詮は。没入感。窓越しに巨大な魚を見る、夕景の中を泳ぐ、足りないだろう、酸素や二酸化炭素、名前は忘れたけど思い入れのあるやつ、段ボール箱に詰められて、どこに移動していくのかわからない、忘れた方がいい。トンネルの上を歩く、つまり、天井を、山道を。教室の窓を突き破るイメージ。屋上から見える駅の中身。歌が渦巻く、熊がくるまる。紫が染み出して、絶望的だとしてもこんなにも地球上は豊かで、たくさんの国境がありすぎる、葉っぱの匂いが、風に舞う砂が耳に入ってくる感じが、する、深く垂直に潜っていく行為には、力がいらない、必要ない、息できない場所でも息しろ風呂入る時間なくても風呂入れ。滑り台を滑り落ちる。生き物であるということをどんな風に意識すればいいのかいつも迷う。多角的な面がありすぎる、どんな立体なんだこれは。これから俺はステージに立つ、人工的な光の中に、人工的な喜びの中に、海の底や異国の大地を見出だす、つまり俺は電車に乗っている、人間よりも圧倒的に速くて攻撃力に満ちている、だけどのんびりとした眠たそうな目の電車に、その座席に。素敵なものが多い、だけどゲロを吐きそうになる、同じ言葉を何度も呟きながら、自分自身の細胞をもう一度振り返る、正しくても間違っていても、傷つけても無関心でも、金属が錆びていく、腐食されていく、何に?そんな風に、YouTubeで動画を見続けるように疲れながら日常が過ぎていくなら、骨を折ってやる、内臓の蠢きを感じさせてあげる、季節と季節がぶつかり合って、衝撃と余韻を残す、0dbを超えている、ロールシャッハテストで最初に目にしたもの方へ歩き出せ、自分自身なんて崩れ落ちていいから、酒とか覚醒剤を自分の脳の内側に持て、裸で、頼りなく、温度を汚して、無限に拡大しながら、つぼみの中に収まりながら。非常階段のイチバンウエから見える景色。空は重すぎる。公園でぼんやりしているおじさんの宇宙、想像する、道端に寝そべりたい、曇り空に捕まって移動したい、体育館の二階みたいなところに行きたい、どうしても行きたかった。尖りまくった刃物で地面をほじくる。俺は花を植えない。俺は花を食べたい。聖歌が染み込んだステンドグラスの中に入って昼間の光を見る。見る。大したことないことなかった。やばすぎると思った。その感覚が今も背景放射のようにいつまでもまとわりつき過ぎていて日常が魔法のように形が、もう、ほら、見て、形が、全員ぶち犯す。ほとんど世界に対して影響を与えないというのに、この圧力は噛み合っていない、身体がなぎ倒されて、無数の欠損が沸いてくる、頭のてっぺんから足の指先まで錯覚に満たされて、考えない方がいい、行為をしろ、トンネルを潜り抜けるたびに胃の中が膨らんでくる、そして空白について知る、できるだけ素敵なものをたくさん食べたい。病んでいるかどうかなんて大して重要じゃないんだよ、だって人間はすべて壊れているから、自分が自分であるかどうかとても不安に思っているから、アルバイトをしていても、授業を受けているときも、終わらない残業をしながら、総括的な人生について考えている余裕なんてないはずなのに、壁の中から現れる、夕暮れの奥に巨大な目がある、それらの感覚をすべて一ヶ所に集めて、濃縮したものがこちらです。やけに重たいオイルです。是非携帯してください。自転車に乗っている時も、プールで平泳ぎの練習をしている時も。今まで何個のケーキを食べただろう、数えておけばよかった。もうすぐぼくは旅に出る。自分勝手な尺度で地球を測量する。だらしなく横たわっているわけにはいかないんだ、この鍋じゃぐつぐつ煮えるマグマを体感することはできないから、自分を鳥だと思い込む、主観だけがすべてだ、だから地面に向かって垂直に突き刺さっているわけにはいかないんだ、助けてくれ、おぼろげな幻、渦巻き、抽象的なものだったらなんでも持っていける、記憶とか。集団行動に興味はない。もう自分の顔を見ることもない。さようなら。すべてと形容するしかないものにもみくちゃにされる感じは最高、公園でドングリを拾っていたあの頃、ジャングルジムに紐を巻き付けていたあの頃、それは特異点、小さな変な穴、だけどその吸引力は、もう足りない、未来が見たい、