日報

あるいは遺書

りゅう

何億年もの間内臓を太陽に当てていない

文脈の中でしか語ることができない。ああ、もうどうしようもないほど文脈の中でしか語ることができない。この呪いを断ち切るものは、快楽しかない。どうしようもないほど快楽しかないじゃないか、嫌だ。そしてどうしようもなくぶち込むんだ、惨めに。流れていく景色とアウトプットの感触、その中間に手を浸して柔らかな温かさと繰り返される自殺を見ながら、幼虫としてこの人生を生きる、老人になっても幼虫のままで。太陽が当たる場所でこの姿は、あまりにも滑稽に感じられてしまうし嫌だ、届かない森は危うい物理法則に抗う、虹色なのか、それとも君の正体を規定していくもの、この服をもう着たくない、どこにも行けない。街の中でいつも小さくなっている、他はもう何もかも眠気と一緒に身体の奥から、痛みと一緒に、音楽を聴こう、ふざけているなお前は、喜び、悲しみ、友達、恋人、ぼくを取り巻くあらゆる記号、時たま狭い穴の中にいるような恐怖を感じる、ここから見上げる空はどんな装飾も拒否するしただ純粋な動物的な恐怖だ、でもその後には必ず永遠の快楽が約束されている、誰に教えられたのか忘れたけど。身体の内部が見えない、圧倒的に外気から遮断されている、光が当たらない、何億年もの間内臓を太陽に当てていない。空を見すぎて、明るいから、目が疲れていく、ブルーベリーを食べなければいけない、今すぐにブルーベリーを、ぼくの生活は空を見上げるために最適化されているし、窓からは空しか見えないんだから、ブルーベリーは常備されているべきだ、ブルーベリーのことを美味しいと思う、ぼくは欲望を感じている、空があまりにも迫ってくるから、脳を通過して栄養素として内臓にまで染み込んできそうだから。形而上学的なレベルで美しくなりたい。母と妹を救ってあげたい。今という気持ち次第の動かしがたい真実の装いをした季節感に左右される動かしがたいままで、安全であることを確認して、チェックリストを作成していく、そして他人の人生を検討する、めくられていく、剥ぎ取られていく、言語の中に閉じ込めていく、海を泳いでいる、季節は関係なく、何故か海を泳いでいるし、目が覚めたら巨大な虫になっているかもしれない、嫌な夢を見たから。墓石の上に座る。墓石の上でご飯を食べる。切り取られた生命の波長を冷蔵庫で冷やす、生物化学兵器だ俺が、そうだ俺が、その通りだ。現実世界で眠る練習をしている、何度も意識レベルを低下させながら、様々な動作をして、それは苦痛ではない、通り過ぎていくから、ただ自意識と顔面が、近代国家の問題点を体現している、健康のために走る、健康のために笑う、金という金は薄汚れている、だって人類は戦争をし過ぎているし、人類は性行為を金銭に変換し過ぎているじゃないか、その脳みその理性の部位のみに、封じ込めているじゃないか。わかっているという感覚を知っている、本当はただそれだけなのに、恋愛がしたい、ポンプから勢いよく泥水が放射されて、パーティーが始まりそう、おしっこが漏れそう、ただの受容体に変化する、意味がないという理由で動作を停止する、人生は生きるに値しないという理由で、一体何ができるだろう、何もできないだろう。小規模な破壊が切れ切れにもたらされる。中途半端だ、狂っているが害はない、血が出ているが人生に支障はない、だけど、人生は生きるに値しないという理由で、不可思議だ、言葉を使わない誰かに会いたい、ただし人間でお願いします、そんなことはない、そんな人はいない、何故なら人間はもっぱら言葉だし、SNSかそれに類するコミュニティーの中でしか何事も共有することはできないんだから、ぼくは優れた文学作品を軒並みいいねしていくよ、星を5個つけていくしかないんだよ、うんざりする、冷たい、震えてくる、会いたくてさ、子供に戻りたい、この知能のままで。汚染水美味しい~~~~~~~~~~~~~~~。狂乱を経験した。脳みそがくたびれ果てている、ポケモンをゲットし過ぎて、もう元には戻れない、通過するだけの意識が。