全ての要素を含んでいると言っても過言ではない

屋根折りとアコースティックソロ

ぼくは1歳の時は今よりも素直にうんこをすることができたはずだ

試しに希望を持ってみる、そして弄んでみる。太陽の光が満ちていて、太陽の塔が建設されている、止めどなく、乱立していく。灰色になりそうだ、ぐっと堪える。少ない。不平を言う。自分の本当に欲しいものを規定していく、次々と。腐った水溜まりが愛についてをだらだらと述べ、もう残っているものもないし、集中は尽きた。だんだんと迫ってくるのっぺりとした漠然としたそれに親しみを感じるように空に手を伸ばしてそんな自分の仕草を芝居がかっていると感じた時、あらゆる写真が一斉に火を吹いた。住居は赤に染まる。限りなく平らな地平に同じ種類の違う光の破片。おじさんに旅に出ろと言われたが、ぼくたちの世代からすればそれは少し古いような気がして違和感を禁じ得ない。何者かの口内に沈まされていく、宝飾品がジャラジャラと光って、鈍い痛みを感じる、死にまつわるイメージが夜の節々に排泄される。美しい言葉が化膿している。不安定なリズムの多い資本主義社会は、食べ物を食べる、写真を撮る、子供服売り場には幽霊がいて、試着している、次々と、ミッションをこなしている、次々と。オートメーション化された脳内の柔らかい回路が、1秒ごとに強化されて、質問すべきことはなにもない。この両手で掴むことが出来るもの、掴むことを想定した上で設計されている一切のもの、掴まれる可能性に満ち満ちているありとあらゆるものが、反逆を開始して、ぼくはただの不条理の中に生きているだけの男になってしまう。太陽が照らしはじめてまた意味付けを余儀なくされる、太った肉の塊が、様々な循環を閉じ込めて、呼吸が覚束なくなる、目眩を感じて、感じ続けるだけ。巨大な水溜まりの向こう側へ流されていく。身の回りの全てのものが静止したまま疾走している感覚。性的倒錯。過去から完全に切り離されるために、ぼくは実際に、感覚器を反転させなければならない、些細なことに対して涙を流し続けなければならない、はい、そうです、認めなければならないだろう、見つめる大きな二つの玉から目をそらしてしまったら、永遠に宇宙の迷子になってしまいかねないだろう、その中に入らなければ、その中で溺れなければ。宿命のメカニズムが子供たちを選んでいく、なんてよくできているんだろう、説明の必要さえない、ただ受け入れればいいんだから、現在を、変更できない情報を。やがて山奥に不法投棄される。無駄な文字列に個人的な感情を抱く。歩行が困難になる。0に近付くほどだんだんと速くなっていく。自分自身が一個の身体であるということ。残酷さに追われている。うるさいと言われる。歯がたくさん生えた口になる。呑みこみ、また、呑み込まれる。それだけだろう。それのみだ。分ける。粉々になった彼や彼女の上に、モノリスを建てて、言語によって、分かたれていく、常に排斥していく、排他的な真実を陳列していく、見慣れた風景の上を得体の知れない生き物が這いずり回って、文字が分解しながら、異次元に向かう。青と赤の階段の上の破壊と祭りの喧騒、どこからか声が聞こえたらそれは子宮の中から、くぐもった、天の、世界とかいう曖昧な、世界とかいう幻想の、声でしかない風景が、水の中から聴こえるから、それを破ることによって何を得られるか、どのような利益があるか、どのような変化があるか。メタモルフォーゼしたいと思いますか、みなさん、響き渡る、そして響き渡り過ぎる、どんなに小さな細胞も震わせてしまうから、体液が止まらなくなる、朝の、風が、風景に溶けながら、大丈夫かと強引に尋ね、虹色の中に引きずりこまれる、不自然な渦。わかめ食べろ。童貞のままでいろ。犬か。敗者がまた地中深くで蝉のように、季節感をかなぐり捨てて、生まれる時を待っている、宗教を設立する時を待っている、個人的には、確信している、はっきりとしている物事がある、だけど、深くならない、それは、空間に負けている、入っていけない。面白くないし享楽的でもないな。回りくどい説明ばかりが支配している、通りには裸の子供たち、黒く塗られ赤く流れた、君の顔面を時間に変換する、立ち上ってくる、湯気、遠くに行こうとしすぎていた、幸福になろうとしすぎていた、暇さえあれば、その気になれば、誰に選ばれたかったんだろう。わかっている、はっきりしている、だけど、母と子の関係性は、あまりにも概念として定着してしまった、だからぼくはただのスピーカーになる、地球の上を循環している音波を、再生するスピーカーになる。生々しい、肉の色だ、雲の下では、地面と水と、肉の色だけが乱雑に配置されて、ある一定のルール、それをどうすることもできないし、把握さえしていない、ほとんどの人々は、そしてほとんどのぼくとぼくは。無意識に降りるとして、脳内に沈むとして、存在とは記憶でしかないから、1秒だけでも存在することができたら、それをすることができますように、と、言って、台無しにしていく物事がある、あまりにもいつも言葉は余計すぎて、君を遠ざけてしまうから、原始的な詩は投函し損ねた手紙のように、ハウスダストにまみれているよ。そして、ぼくは弱い人間として、卑怯な人間として、日常の中で演技を重ねる、調味料を少しずつ振る、だが、そうだ、自虐ネタは卒業しよう、世界の音量は明らかに0dBを超えているし、それは隠しようがないだろう。老人の指が大気に溶けていく。破壊は美しくあらねばならない。世界の残酷さを拒否する。幸せな類人猿を配置していく。空に向けて核ミサイルを放つ。冬の香りが末端を麻痺させて、イルミネーションが目の裏側まで、やって来て、ぼくの顔を覗き込んでいる、不安定であること、そのことでしかあの化け物に太刀打ちすることはできない、雑音を掻き鳴らして、くだらない遊びを振りかざして、敏感になった分だけ、鈍感になる部分を。森のなかでひとり、立ち止まる。次の瞬間には世界が停止しているかもしれない。雲の上を歩きたい。存在の不安が生きる理由になっていく。今ここにはない雨垂れを思い出す。うわ言のように。ほとんど朽ち果てた家で煙草を吸っていれば、時を遡ることも可能だ、妹のことをぼくはたくさん傷つけた、罪で両手が塞がっていく、何故こんなにも明るいんだろう、絶望がスタートラインだとして、ぼくは君を水の中に沈める方法を知っているし、風景が透明に変わる、眠る。コンセントを突き刺して、すべて均等に平等に供給が為される時に、深く積もった雪の中から、黒ずんで半分になった肉体が芽を出す、最低の夜明けに君は君であるということを弄んでいる、高いところから足をぶらぶらさせて、神様にでもなったかのような気分に浸る遊びだ、悪は冬の中に溶け出してしまう、突き動かす何かの理由を、浸す。震えとは快楽であり、すべての感情の中にそれは含まれている。生きている間に、少しでも多く感じようとしている。虫のように蠢きながら、たくさんの錯綜した通り道、ふわふわのわたあめのような、歩きにくい道が、現れて、不可解な言葉を呟く、不可能な動作をする。迷った星が居場所を求めながら、浅ましく、けれど勇敢に、座標軸を変更し続けて、辺りには真っ白な東京タワーが、増えていく。ぼくはぼくの中に深く入ってしまった、眉間に皺を寄せて、考えている振りをする、実際にはただ感じているだけなんだ、他の必要は溶けて時計の中に吸い込まれて、それは不思議な景色だった、混ざった色が好きだと思った、夜の中に透かしてみればそれは歪んで映る、酸素が水になったみたいに、関係性を低下させていく。誰もぼくに触れないだろう、そしてぼくは誰にも触れない、機械的な挨拶を繰り返す、朝がきたらうれしいと思う、太陽の粒の一つ一つが、喜びに通じていると思う、だけどぼくはそれを無視している。ぼくはメカニックな一つの機能と化す。昨日と明日はぼんやりと浮かび上がっているだけで、海馬が活性化されない、ただ一つの部位だけを、ただ一つの領域だけをくっきりと描いて、そこに酸素を満たしているから、聞こえない、触れない、もう眠い。相変わらずこのトンネルを愛している、ぼくはぼくを更新していくことができるんだろうか、細胞ごと、すべてを引き連れて、ページをめくるように、脱皮を繰り返すのは、無意味だろうか、そうだ、意味付けさえしなければ。集団と個人の全体的な構図は吐き気を催させる、だけど、すべてが設計図通りだ、間違っていない、欲望と嫌悪感、間違ってはいないんだ、自分に属していないものや自分が属していないものにどんなダメージを与えたとしても、破壊をもたらしたとしても、神は罰さないだろう、誰だって破壊を持っている、その体の中に抱え込んで、持ち歩いている。橙色の空に悪意を感じ、美意識を高めていく、その自分だけの風景をSNSに複写して、高めていく、心は空のようになる。戦争が起きたら、逃げるといい、仲間を誘って、死ぬまで、あくまでも明瞭に、自由意思の幻想を、やはり守るべきだ、精神はメカニックな脳内の活動に帰せられるべきではない、不健康だから、吐き気を感じるから、幸せになりたいから、恋愛をしたいから。他者との交わり。0と1の間の豊かな色彩を、どうすればいいんだろう、それを感覚している、でも凝視すると溶けていく、仕方なくぼくは、生活をする、弱い痛みを放置しながら、当たり前に、普通に、死ぬとか言いながら、やばいとか言いながら。ぼくはいつの間にか文化的な人間になってしまった、何故かと言えば、現代に生きているのだから。ぼくは1歳の時は今よりも素直にうんこをすることができたはずだ。ぼくは2歳の時は今よりも明確に言葉を使うことができたはずだ。ぼくの言葉はすべてインターネットに記録されている、ぼくの記憶や、ぼくの感覚や、ぼくの姿や顔や仕草やあり得たかもしれない可能性や自意識や動物的な部分や人間的な部分をすべて含んだ片鱗として、永久に記録されている、こわい。宇多田ヒカルのような声を出したいと思った。もしくは、獣になってしまいたかった。ぼくの自意識は存在しない二つによって二つに引き裂かれる、分裂は容易い、分裂の分裂はもっと容易いだろうな。君が女の子であるとして、ぼくが何を思えばいいのかわからないという時に、もっと活力を得るために、もっと欲望を刺激するために、そしてその欲望を高みまで昇華していくために、よく眠っておかなければならない、よく眠れるための社会であってほしい、ぼくはもう森の中で虫として生きたくなる。すべてのエネルギーの源泉は性欲なのだ、そのことに疑いの余地はない、だが残念ながらぼくという存在の中には性的コンプレックスが含まれている、幼い頃からぴったりと癒着している、シャム双生児のように、それはぼくにとっては、この世界の陰と陽であり、裏と表であり、かけがえのない友達であり、神様か悪魔のどっちかだ。醜い愛想笑いを続けろ、今日をやり過ごせ、問題を引き延ばせ、苦痛のミラーニューロンを、素通りしろ。それが生き続けるということだ。強く、長く、そして少しでも幸せに。少しでも荷物を減らして。余計な理論にまみれていく。余計な文脈が住居を絡めとる。夜は眠るものだ。ベッドはふわふわであるべきだ。余計な顔や余計なルールが多い、だけどそれをどうにかしようとする自分の意識こそが最も余計なもので、怒りに触れたくない、強さに触れたくない。ぼくは幸せにしか出会わない。ぼくは、快楽を含んだ夕暮れと朝焼けを、体の中で繰り返す、体の中で繰り返し出会う。すべてから解放されたぼくは、心地よく途方に暮れながら、散歩をするだろう。場所なんていう概念はどうでもよくなってしまう。ただ目の前の景色と対等になりたい。