日報

あるいは遺書

りゅう

だってその輝きに対する受容体があるから

戸惑っている。閉じ込められているとして。子宮の中には何があったか、もう全部忘れている。嘘と真実の境目に触る。ざらつく。吐きそうになるから、遠ざける。笑い声が空まで渦巻く、人間という生き物の全て、善と悪を判断しない、考えることをやめる。戦場ではそうなる。地面の上では、そうなってしまう。どこかに行くか。葉っぱを食べる。夢。2時、存在の輪郭が揺れて、前後や上下が混ざっていく、影、本当の声を加工して、流していく、不安な人々、みんなに届くように、不安な人々の不安に、容易くべたべたと触る。ピーシーカタカタピーシーカタカタピーシーカタカタピーシーカタカタ。腐乱死体、ありふれた、腐乱死体、どこにでもある、腐乱死体、増えていく、腐乱死体、つまり普通の、普通という集合的無意識の中にある腐乱死体、デフォルメされている、記憶の中にある、大切な人がいなくなる感覚、日常が分割されていく感覚、包丁で、トントン、キャプチャーが分割されていく時の気持ち。奪われる。強姦される。太った人に。生まれて来なければよかったと思った人がたくさんいるだろう、世界中がこの有り様だ、家の中にいるのに、見渡す限り何もない砂漠で途方に暮れているような、動物になっていく、自分が動物的になっていくその意識を、意識する、どうでもいいけど、どうしようもない。指の先まで、意味がなくなっていく、その淡い恐怖にいつも包まれて、大変だ、均一なメロディー、誰かの手によって破壊された景色を、この自分の手でもっと破壊していく、楽しければいい、そうだ楽しければいい、だから一緒にいさせてくれ、子供をつくろう。醜く歪む笑顔が、飽和した顔文字やアニメのキャラクターのようになれない、害のない笑顔になりたい、また、泣きながら笑っている意味のわからない人がいる、単調なリズムに乗って、何かをする、攻撃的な何か、風紀を乱す何か、やりすぎだと言われ、ぼんやりとした意識の中でその体験から抜け出せないまま、家に帰る準備をする、結局は模様でしかないと思う。この後すぐに自分で虚しくなるだろうということを理解しながら、控えめに抵抗をする。血の流れが滞ってくるのは、何故かというと、自分自身は自分のものではなく、曖昧な揺らぎに身柄を拘束されている。自分のために用意されたわけではないその輝きを狂ったように貪りながら自分という概念を崩す、だってその輝きに対する受容体があるから、仕方ないじゃん、仕方ないよね?そう尋ねられても何も答えられない。ただ不明瞭に笑って頷くだけ。意志のない肯定を繰り返すだけ。流されるように受け入れていく、